お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

遂に来たか?オオフエフキ?

2019年06月20日 | 定置網
 今日は定置網漁でフエフキダイの仲間が獲れる。吻端が尖っており、またキツネフエフキだろうかと思う。今までに何度かキツネフエフキが獲れ、標本を魚ボラへ持ち込むと、ひょっとしたらまだ県本土では確認されていないオオフエフキかもと学生に言われ、ワクワクするも、同定結果はいつもキツネフエフキであった。オオフエフキの特徴である吻部に眼からのびる暗色線が数本あるのだが、今までのキツネフエフキにも似たような暗色線があり、いつもこれに騙されてきた。だが、今回は体が全体的にキツネフエフキよりも丸みを帯びた感じで、更に吻もそれほど尖ってはいない感じに見える。一応、信用できないが吻部からの暗色線も確認でき、ひょっとしたら今度こそ、本命のオオフエフキではないかと思う。家に帰り、キツネフエフキとの違いがはっきりとわかる背鰭棘条中央下における側線上方鱗数を数えるが意外とわかり難く決め手とならない。そこで今までのキツネフエフキの写真やネットで画像を比べてみると、やはりオオフエフキ寄りである。オオフエフキであれば県本土初記録となるので、綺麗な標本写真を残すためにも早めに大学へ持ち込まなければならない。



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