お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

寄生虫かと思ったらイケカツオ

2020年09月26日 | 採集
 今日はいつものように港へ夜間採集に行く。明日の日曜日は朝からイベントがあるのでさっと済ます予定。最近はあまり収穫はなく、今回もサッとひと通り確認するがいつものメンバーばかりである。帰り際にいつも外灯の下に群れている大きなボラに目をやると、そのうちの1個体の体側の両側にヒダ状になった寄生虫がいくつも付いている。どんな寄生虫だろうかと確かめる為、そのボラを掬ってみる。するとボラには逃げられてしまったが、タモ網の中にはイケカツオの幼魚が2個体入っている。暗いのでよく見えなかったが、あれは寄生虫ではなくイケカツオの幼魚が寄り添って泳いでいたものと思われる。イケカツオは2個体採れたがもう2個体は一緒に泳いでいたように見えた。イケカツオはボラなど他魚の鱗や表皮を剥がして食べるスケールイーターの習性をもつことが知られているので、今回もボラに寄り添って泳ぎ、時には鱗を食べていたのだろうか。今回は思わぬ珍しい収穫となる。



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