今日は定置網漁で珍しく大きなオオウナギが入網。もう20年以上前に一度だけうちの定置網で獲れた事がある。更に小さなオオウナギをお隣の定置網で見つけ魚ボラの標本用に確保(ブログ2008 4.1)している。前回うちの定置網で獲れたオオウナギは後に九州大学のウナギの研究者が漁協に訪れた時に産卵の為に海に下った銀化した個体であると教えてもらう。普段は川に生息するオオウナギやニホンウナギなどは成熟すると産卵の為、海に下り何も食べずに産卵場までの長い旅に出る。海での長旅に備え、眼が大きくなったり胸鰭が黒く長くなったり、更に何も食べないので口まで小さくなり銀化変態する。今回の個体も海に下ったので銀化しているのだろうと思うが、前回の個体の写真と比べると口は大きいままの感じで眼や胸鰭の変化などもよくわからない。更に悩ましい事に数日前に大雨が降り近くの川は増水し、その増水によって海まで流された恐れもある。となると結局は銀化しているかどうかの判断は不明となる。雨さえなければと思うが雨が降らなかったらこの個体に出会う事が無かったのかもしれない。
*後日、ウナギ目の研究者の方から銀化個体であると教えて頂きました。ありがとうございます。
オオウナギ