お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

直ぐに終了の夜間採集

2024年04月27日 | 採集
 今日は土曜日なので夜間採集の日。夜になり雨が降って来ている。潮が満潮時で期待も出来ないのであまり乗る気ではない。だが、雨雲レーダーを見ると丁度1時間くらい雨が降らない時間帯がある。乗る気ではないがその時間を狙ってサッと夜間採集へと行く。港に着くと雨は止んでいる。だが、魚を探し始めると直ぐにポツリポツリと雨粒が落ちてくる。雨雲レーダーでは大丈夫だったので気にせず魚を探す。すると船の係留ロープにいかにもタツノオトシゴとわかるシルエットが尾を絡ませているのを発見。タモ網で掬い採るとやはりタツノオトシゴ属の魚である。一応確保する。その後、雨は次第に強くなり雨雲レーダーとは異なり本降り状態。これでは水中も見えず終了。たったの10分程の採集となる。帰宅後、採集したタツノオトシゴ属を調べるとタカクラタツとなる。タカクラタツはうちの定置網ではタツノオトシゴ属の中で一番よく獲れる種である。生きているので魚ボラ用の標本にするよりも来週の地元イベントでの展示用に使う事にする。

タカクラタツ


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悩むことなく チゴダラ

2024年04月27日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を起こしていくとチゴダラ発見。直ぐに掬い取り生きた状態で確保する。チゴダラは最近見なくなった魚であり、久し振りの対面となる。以前の写真の記録を見ると6年振りの入網みたいである。チゴダラと言えば以前はエゾイソアイナメの存在があり、眼径の大きさや体色、分布域や生息水深の違いなどで別種扱いされていた。獲れればいつもどちらだろうかと悩まされていた(ブログ2009 4.20)のだが、2019年にエゾイソアイナメはチゴダラの新参異名であると報告され、今後の悩む苦労がひとつ減った思いであった。ところがシノニムと報告されチゴダラに統一されたもののそれからは姿を見ておらず、今回は久し振りに獲れ、全く悩むことなくチゴダラと直ぐに判明し、その恩恵を初めて受けた感じとなる。一応、標本登録済みであるので来月初めの地元イベントで展示する為、船の中で活かしておくことにする。
チゴダラ


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