お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

また、リュウグウノツカイ

2009年06月23日 | 定置網






 今日は定置網を起こし始めると、突然ストップの声が上がる。網が破れているのかと見に行くと、衝撃的な光景が眼に飛び込んでくる。何とリュウグウノツカイが立ち泳ぎをしているではないか。今、丁度水族館にバショウカジキの幼魚を頼まれていて、それを入れる容器を船に積んでいる。その容器を使い、リュウグウノツカイを生け捕りにする。今まで獲れたリュウグウノツカイは全て1メートル以下の幼魚であった。今回の個体も最大長を考えると幼魚ではあるが全長で1.5メートルはある。尾はあるが残念なことに尾鰭が欠落している。港に帰り、これまた水族館の方が準備したバショウカジキ用の円形水槽に入れる。生きている状態で水槽に入れることができたので、テレビに新聞と報道関係に連絡する。その後、テレビ局が来て、ニュース用に撮影。だがその後は急激に弱り、新聞社が来た時には息絶えてしまう。生きていればそのまま水族館となるのだろうが、死んでしまったので魚ボラの標本用にと思っていたら、今週末漁協で行なうイベントで展示するとの事。まだ日にちがあるので冷凍しなければ腐ってしまうが、冷凍すると展示する時に解凍を失敗すると綺麗な長い鰭が切れてしまう恐れがある。という事でアルコールに浸けておこうとなった。だが、アルコールなどはない。ここでアルコールというと焼酎である。という事で漁協から焼酎を持ってきて容器に入れ、そこにこの個体を入れ蓋を閉め、ガムテープで密閉する。中の様子を見る事はできない。いままで魚を焼酎に入れて保存したことがないのでどうなるかはわからない。果たして週末どのような姿になっているだろうか。
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