お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

またお隣で オキイワシ

2024年12月11日 | 定置網・市場
 今日は定置網漁を終え市場での水揚げも終わるとまたお隣の定置網の人が来て、珍しい魚が獲れて冷蔵庫に入れてあるとの事。ワクワクしながら冷蔵庫へ見に行くとオキイワシである。オキイワシはここでは4年前に初めて確認(ブログ2020 12.22)され、それからは毎年確認されていた。ところが遂に昨年は1個体も確認出来ずに終わってしまった。そして今回2年振りのご対面となる。このオキイワシはここではこの個体で5個体目となり、うちの定置網を挟んだ両隣の定置網で得られたものであり、有難いことに全て頂いたものである。ところがうちを挟んで両隣で共に2個体以上得られており、とても有難い事なのだが間に挟まれたうちの定置網ではまだ得られていないのでなんだが切なさも感じてしまう。先日のイトヒキヒイラギ属の様にうちの定置網での初入網を願うばかりである。
オキイワシ


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遂にうちにも イトヒキヒイラギ属初入網

2024年12月03日 | 定置網
 先月お隣の定置網でイトヒキヒイラギ属の魚が獲れ、魚ボラの標本用に頂いた(ブログ2024 11.21)。2年前も同じくお隣の定置網から得られていた(ブログ2022 11.24)のでうちの定置網にも来ないのだろうかと毎日目を光らせていた。そして満を持して今朝の定置網漁でイトヒキヒイラギ属の魚を見つける。勿論、うちの定置網では初入網である。イトヒキヒイラギ属の魚は同定が自分では難しく、今回の個体がお隣の定置網で得られた個体と同種かどうかはわからない。だが、撮った写真を見比べる限りでは体側の黄色の斑紋や尾鰭後縁が黄色味を帯びているなどから同種の様に見える。でも、前回の個体は臀鰭第2棘が伸長していたのだが今回の個体は短い。折れてしまった可能性が高いが定かではない。魚ボラの学生も精査するには固定してからでないとわからないような事も言っていたくらい見た目だけではわからないのでいつもの様にあとは魚ボラに任せることにする。
イトヒキヒイラギ属


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ちょっと興奮したニセフウライチョウチョウウオ

2024年11月30日 | 市場
 27日から海上は時化続きで今日も時化で定置網漁に出漁出来ず。今日で4日間定置網の本船を動かしていない。冬の寒い時期に長い間本船を動かさないとエンジンが掛からなくなる事があるので本船のエンジンを掛けに港へと行く。その帰りに市場へ行くと時化の中、小型定置網が出漁して水揚げに来たそうで少し魚が並んでいた。すると活魚水槽には大きなチョウチョウウオの仲間が泳いでいた。パッと見た感じニセフウライチョウチョウウオかなと思うがよく見ると何だか違う感じに思える。水族館用に活かしているのかと聞くとただ活かしてきただけで欲しければ持って行っていいとの事である。それならばと遠慮なく魚ボラの標本用に頂く。この個体を手に取りよく見るが体側に多数ある暗色横線が途中で交差しておりニセフウライチョウチョウウオとは違う感じに思う。別種を疑い自分がチョウチョウウオ科の魚をよく知らないのでまだ見ぬ近似種を期待する。家に帰りながら別種であればここでの初記録種となるので大学へ走ろうかと思うが、今日は土曜日であり魚ボラの先生に連絡してからでないと大学内に入れないかもしれないので連絡取れるかが心配となる。家に帰り早速調べる。近似種にヒメフウライチョウチョウウオがいるがこれは違う。色々と調べるが体側の暗色横線以外は全てニセフウライチョウチョウウオと一致してしまう。暗色横線が数か所交差しているだけでこれほど見た目が違うものかと驚く。これで大学へ直ぐに走る事もなくなり連絡が取れるかという心配もなくなりこの個体は普通に冷凍保存となる。
ニセフウライチョウチョウウオ


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イトヒキヒイラギ属の魚を標本登録

2024年11月21日 | 定置網
 今日は定置網漁操業後、市場で水揚げを終えるとお隣の定置網の人からまた大きめのヒイラギが獲れて冷蔵庫に入れてあると言われる。冷蔵庫に取りに行くと何とイトヒキヒイラギ属の魚である。イトヒキヒイラギ属の魚はここでは2年前に初めて同じ定置網の方から頂き標本登録した魚である(ブログ2022 11.24)(ブログ2022 11.25)。当時は普通にイトヒキヒイラギであったが、昨年の11月に国内で確認されていたイトヒキヒイラギが4種に分かれたのである。2年前の個体もまだどの種に当てはまるのか確認されていないみたいでもあるし、今回の個体も前回の個体と同種かわからないし、どの種になるのかもわからない。という事で一応綺麗な状態の標本写真も撮っておきたいし、この前のテングハコフグ(ブログ2024 11.11)もまだ活かして置いているので大学へ持ち込むことにする。大学へ行くといつもの研究室はまだ工事中。今回も学生を乗せてお隣教育学部の仮の研究室まで行き、標本登録してもらう。展鰭する前にどの種になるのか同定してもらうが、数人の学生が標本を手に取り細かい所を文献見ながら調べている。箇所によっては固定しないと正確に調べられないみたいでもある。自分では今後も同定する事は出来ないだろうと思うレベルである。最後まで見届けたかったがこちらの教育学部は門が閉まる時間が早く、車が出られなくなってしまうので後は学生に任せて帰宅となる。
イトヒキヒイラギ属


工事もあと少しかな

仮の研究室

イトヒキヒイラギ属

この前のテングハコフグ
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続くテングハコフグ

2024年11月11日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え市場での水揚げが終わるとお隣の定置網の人が来て、標本用にくれる魚を船に活かしているとの事。船に見に行くと大きめのテングハコフグが泳いでいる。実はテングハコフグはこの個体で3個体目。先月の終わりと今月の初めに別の定置網で得られたテングハコフグを既に頂いており3週連続となる。テングハコフグはここでは珍しいフグではあるが今までに何度か獲れており、水族館に搬出したこともある(ブログ2013 10.28)。だが、それ以来は見なくなり今回は11年振りのご対面であった。それが3週連続となるとは驚きである。3週連続ではあるが各個体はサイズがそれぞれ違い、テングハコフグの特徴でもある前方に突出する吻部が徐々に大きくなっており、成長過程がわかる感じとなっている。今回頂いた個体は生きているので魚ボラに持ち込むまで生きた状態で置いておくことにする。
テングハコフグ

10月終りに頂いた個体

10月終りに頂いた個体

11月初めに頂いた個体

11月初めに頂いた個体

今回の個体

今回の個体
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大きめのヨロイアジ

2024年11月08日 | 定置網
 今日は定置網漁で魚を掬っていると大きめのヒラアジ類を発見。一瞬見た事のない種と思いワクワクしながら手に取る。だが、よく見れば大きなヨロイアジである。ヨロイアジはここ最近よく見るようになり、年々個体数も増えて来ている。今回の個体は今まで獲れた中でも最大級である。帰港し測ると1キロを超えていた。このサイズは初めてなので魚ボラの標本用に確保したいところではあったが値段も高そうだしうちの会社でも欲しそうだったので標本確保はあっさりと諦める。今後もこのサイズの個体が増えて来そうな感じがするので今後に期待したい。
ヨロイアジ


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イトヒキサギ

2024年10月24日 | 定置網
 昨日は時化で定置網漁は操業出来なかったので今日は期待して出漁。するとヘダイが大漁で氷が足りなく市場へ取りに行った程である。時化た事で面白い魚も期待していたが、そちらは見つけることが出来ず終了。ところがお隣の定置網の人が標本用にと魚を持って来る。見るとホソイトヒキサギである。もっと体高のあるヤマトイトヒキサギは良く見るもののホソイトヒキサギはここでは非常に珍しく、うちの網では今までに3個体しか獲れた事がない。有難く標本用に頂く。このホソイトヒキサギは国内では意外と珍しいみたいでネットで検索しても画像はあまり見つからない。ところが珍しいにもかかわらず何故か今まで獲れているのにブログで紹介していなかったのである。ようやく今回紹介出来るものの、いざブログを書こうとしても魚ボラの標本用に確保したという事ぐらいしかエピソードが思いつかない。ブログネタとして書く事がなく今まで紹介しなかったのだろうか。という事で今回もこれにて終了。
イトヒキサギ
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驚きに悔しい オオクチイケカツオ

2024年10月19日 | 定置網・市場
 最近は定置網に小さなイケカツオ、ミナミイケカツオの入網が増えて来ており、今年もアキイロイケカツオが来ないだろうかと期待している。そんな中、今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると漁場が近くの小型定置網の人が軽トラに魚を積んで水揚げに来る。何を水揚げに来たのかと魚を入れたカゴを運んでいるところを見ると、カゴから尾鰭が飛び出す程の大きなサイズの魚を入れており、更に遠目で見てもイケカツオの仲間である事がわかり気になる。見に行くとオオクチイケカツオである。しかも驚くことにカゴには3個体も入っているではないか。オオクチイケカツオは今までにここでは2個体見つかっており、最初に見つけた個体は5年前で日本における3個体目の記録ということで報告している(ブログ2019 3.9)。それからも報告はされていないが各地で見つかっているらしくネット上でその姿を見ている。でも、未だに国内では珍しい魚である。その珍しい魚が一度に3個体も揚がるなんて本当に驚きである。更に今までに個体は体色が銀白色であったが今回の個体は少し黄色味掛かっている。となるとアキイロイケカツオや国内未記録種も疑い興奮するが携帯で確認すると残念であるがやはり普通のオオクチイケカツオである。3個体共魚ボラの標本用に確保したいところではあるが、明日地元での大きなイベントがあり今日から準備をしなければならず時間がない。サイズ的に家に置くことは出来ず直ぐに大学へ持ち込まないといけないので今回標本用に確保するのを泣く泣く諦める。普通に入札され誰かに食べられてしまうなんて本当に悔しい限りである。でも、最近はイケカツオやマルコバンなどが市場では非常に人気が出て来ており、その人気に伴い単価も急上昇している。今回の個体はサイズも大きく、それが3個体となると金額的にも非常に恐ろしく確保出来なくて良かったのかもしれない。でも、やはり今後も悔しさが後を引きそうである。

オオクチイケカツオが一度に3個体も

普通に水揚げされてしまう

オオクチイケカツオ


オオクチイケカツオの鱗

写真上:イケカツオ、中オオクチイケカツオ、下ミナミイケカツオ
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またやらかしたかな?ミナミフエダイ?

2024年10月12日 | 採集
 今日は土曜日で夜間採集の日。ようやく涼しくなり風も無いので絶好の採集日和である。もう10月であるが今年の夜間採集ではこれといった成果が無い。近年の自然環境の現状を考えると夜間採集は定点観測なのでいつも通りというのが望ましいのだが、やはり新たな発見があった方が面白い。明日は地元イベントもあるのでサッと済ませて帰る予定で挑む。港に着き魚をいつものように見つけては採集し魚種を確認。いつもと同じでクロサギやクロホシフエダイ、ニセクロホシフエダイなどの幼魚を採集。この港ではあまり見かけないクロホシマンジュウダイの幼魚がいつもとは違う変り種であった。だが、どれも普通種なのでカメラで記録だけ収めては放流して行き、結局標本用に確保するような魚は見つからず今回も手ぶらで帰宅。そして今回の夜間採集で撮った写真をパソコンに移す。そこで撮ったニセクロホシフエダイ幼魚の写真に少し違和感を抱く。現場では気付かなかったが体側上半部の黒斑が今まで見て来た個体よりも大きく感じる。気になるので今までのクロホシフエダイ幼魚の写真を確認する。すると今回の個体は思った通り大きな感じである。そんなの個体差の様にも思う反面気になるので調べる。すると側線より上方の鱗列が側線とほぼ平行に走っているように見える。そうなるとまだ未採集のミナミフエダイになる。ミナミフエダイとなると薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)にも載っていない種である。更に大学の標本データベースを見るとミナミフエダイの標本は沖縄産の1個体のみが登録されているだけであり、鹿児島県初となる。だが、逃がしてしまったのでミナミフエダイであるかどうかは標本が無いので闇となる。またやらかしてしまった感じである。今後の夜間採集でリベンジ出来るだろうか。

ミナミフエダイ幼魚?

側線より上方の鱗列が側線とほぼ平行に走っているように見える

クロホシフエダイ幼魚

クロホシマンジュウダイ幼魚
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ツチノコの様な短いタツウミヘビ属

2024年09月25日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を絞って行くと目の前にウミヘビ科の魚が泳いで来る。見た目にタツウミヘビ属と思われる。今までに何度も定置網に入っていたのだが長くて大きな為、家で冷凍保存するのも魚ボラで標本処理するのも大変そうなので1個体だけ確保してあとは見送り確保して来なかった。なので最近は標本を集める為に探していたところである。という事で確保する為直ぐにタモ網で掬おうとする。だが、長さと力がありタモ網に入れても直ぐに出てしまう。勢いで何とかデッキ上に上げて確保する。漁を終え帰港し改めて確保した標本を見ると今まで見て来た個体とは明らかに長さが短く、何だかツチノコの様に見えてしまう。家に帰り今までのタツウミヘビ属(ブログ2022 1.15)の写真を見るとやはり今回の個体は明らかに頭長に対して体長が短い。そうなると今までの種とは別種の疑いもある。ただでさえ苦手なウミヘビ科である。直ぐに大学へ持ち込んだ方がいいのか悩み、ちょっとヒントが欲しくて旧ツイッターに投稿する。すると有難いことに信頼するウナギ目の研究者の方からコメントが入り、日本未記録種の可能性もあるが標本数が少なく国内種との比較がまだ不十分でわからないとの事である。判明するには時間が掛かりそうであるが数多く標本を登録しておく必要があるので大学へ持ち込もうと思い魚ボラの先生に連絡する。すると携帯は繋がったものの学生共々調査で海外にいるとの事である。という事で今から急いで大学へ走ることはなくなり、冷凍保存し機会を見て大学へ持ち込み標本登録することとなる。
タツウミヘビ属









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気になるマルヒラアジ確保

2024年09月16日 | 定置網
 今日は定置網漁で魚を漁獲していると顔つきが違う感じのマルヒラアジを発見。マルヒラアジは頭部背縁が直線的であるのだが、近年頭部背縁が凹む個体が現れ(ブログ2022 1.21)、その特徴が強く現れた個体だろうかと思い、その場ではスルーする。だが、漁を終え帰港し、市場への水揚げ時にもう一度よく見るとやはり気になる。ひょっとして国内未記録種の可能性も考えられ、後悔したくないので調べてみる為に一応標本用に確保する。家に帰りホルマリンを使わず展鰭し、写真を撮り検索図鑑やネットで調べる。だが、形態的には頭部背縁の形状以外はマルヒラアジとなる。結局自分で調べた限りでは海外産にも似たような種は見つからず、この個体はマルヒラアジの奇形と判断する。魚ボラの標本用に確保しているので後は魚ボラ任せとする。
マルヒラアジ?


写真下が普通のマルヒラアジ


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厄介で大きなマダラエイだけど

2024年09月04日 | 定置網
 台風10号が猛威を振るい、昨日ようやく揚げた定置網を入れ終え期待の今朝。定置網漁を操業するとシイラや小さめのカンパチ、ヘダイなどが入り乱れている。その中に大きなエイがいるのが見える。サイズからマダラエイかウシエイだろうと思い、サイズが大きいのでクレーンを使わないと上がらなさそうなので厄介だなと思う。上がって来たエイを見るとまだら模様が見えマダラエイの様である。見ると1個体だけではないみたい。魚を掬うのに邪魔になるので先にクレーンで引っ掛けデッキ上に揚げる。その後も魚を掬っているとまたマダラエイが邪魔をしてクレーンを使い揚げる。マダラエイを取り揚げても取り揚げても次から次へと魚の中から湧いて来るかのように出て来るではないか。一体何個体網の中にいるのだろうか。結局大きなマダラエイは8個体も入網していた。デッキ上に揚げたメス個体から胎児が出て来る。3個体出て来たのでこちらは標本用に確保する。マダラエイはたまに定置網に入網するのだが、いつもサイズが大きく標本用に確保出来ないでいたのだが、昨年ようやく確保している(ブログ2023 4.27)。あれだけマダラエイの標本確保に苦労したのに今回はあっさりと3個体も確保してしまう。今回は胎児な為サイズが小さく自宅で冷凍保存となり、直ぐに大学へ走らないで済む。
大きなマダラエイが入網

マダラエイの胎児が出て来て確保



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運悪かったムツゴロウ公園

2024年08月14日 | 日記
 このお盆休みを利用して福岡の息子の所へ来ていた。帰りはまっすぐ帰らず唐津・有田方面を刊行しながら帰る。全く予定していなかったのだがたまたま有明海近くを通過する事になったので、それならば以前に行って感動したムツゴロウ公園(ブログ2019 8.13)へ寄ってみる。5年前に行った時は沢山のムツゴロウが居り、その行動などを間近で見ることが出来て面白かったのでまた機会があれば来たいと思っていた。前回も下準備も無く偶然立ち寄ったのだが今回も状況としては同じである。前回同様現地に行くまでに心配していたのが潮である。前回は運良く干潮時で沢山見ることが出来たのだがこればかりは運である。いざ現場に着くと運悪く満潮時である。前回見た場所は完全に潮に浸かり水没している。満潮時でも潮に浸かっていない場所を探すがその場所にはムツゴロウどころかトビハゼすら姿は無く、シオマネキなどカニ類が確認出来るだけである。だが、水際ギリギリにようやく1個体ムツゴロウを発見。その後も何個体か確認出来たがその場からは動かずジッとしているだけで面白い行動などを見ることは出来なかった。見ていると潮に浸からない場所には上がらないみたいである。結局惨敗に終わり終了となる。通り掛かったので寄ってみただけなので姿を見れただけでも良しとする。今度は何年後に来ることになるだろうか。
ムツゴロウ公園

まさかの満潮時


前回見た場所も完全に水没


水際ギリギリでムツゴロウ発見



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忘れていたシロフチトビウオ

2024年08月10日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を絞ると水面をアヤトビウオが水玉模様の胸鰭を広げて逃げ回っている。その中にサイズが少し小さく胸鰭の模様の違う個体を発見。直ぐに掬い取り確保する。家に持ち帰り検索図鑑などで調べるとシロフチトビウオとなる。シロフチトビウオはあまり聞き慣れない魚種名だなと思い、ここの海域では初記録ではないかと思う。ところが調べると7年前に当時の魚ボラの学生がうちの定置網で獲れた個体を鹿児島県本土初記録として報告しており、私も第二著者として名を連ねているではないか。完全に忘れてしまっており情けなく思う。確かにこの胸鰭の模様は特徴があり、以前に撮影したことを思い出して写真を探すと見つかる。本当に最近よく思うが歳を重ね物忘れが酷くなったことを痛感する。以前なら魚を見ればここで獲れたことがある、未確認というのは直ぐにわかり、更にどこで獲れたのかも覚えていたが、最近はここでの記録があるのか無いのかはまだわかるものの、何時どこで獲れたのかまでは思い出せなく、うちの定置網での初入網でさえその場ではわからず調べなければならなかったりする。なので新たな発見も見過ごしてしまわないか今後も本当に心配である。
シロフチトビウオ

シロフチトビウオの胸鰭


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シギウナギ再び

2024年08月02日 | 魚ボラ
 今日は仕事終了後、お盆前に水揚げする貝を採ろうと考えていた。ところが今日の仕事が猛暑の中での沖仕事だった為、帰宅してから涼しいクーラーに当たると潜りに行く気力は薄れ、家でゆっくりする事にする。家で体を休めているとお世話になっている深海エビ漁の船員さんから電話が来る。今までに見た事のない珍しい魚が獲れ、持ち帰って来たとの事である。急いで港へ向かう。もしも潜りに行っていたら連絡を受けることが出来なかったので家に居てラッキーであった。港へ向かう途中は魚が何なのか気になり興奮状態で向かう。今年の2月には港へ行く途中にトンネルも開通し、狭いくねくねした道を通らずに以前よりも時間短縮で港へ行くことも出来るようになった。港に着くと私を待っていてくれて魚を見せてもらう。魚を見るとシギウナギである。初めて見た魚と言われていたが、実は私が初めてこの深海エビ船に乗せてもらった時にシギウナギが獲れて(ブログ2017 7.26)驚いた事を思い出す。シギウナギは2個体目となり非常に有難い。とても綺麗な状態で持ち帰って来てくれたので直ぐに大学へ走ろうと考える。魚ボラの先生に連絡をして大学へ向かう。水産学部の先生にも別件で用があったのでそちらから伺った為、大学に着くのが遅くなってしまう。今も標本作業は仮の研究室な為、最初学生が居る研究室へ行き、学生を車に乗せて仮の研究室へ行き標本登録してもらう。直ぐに傷んでしまいそうなシギウナギをとても綺麗な状態で確保して来てもらったので良い状態で標本撮影・登録をすることが出来き、本当に漁師さんに感謝である。昨年、一昨年ともう2年深海エビ船に乗船していない。今年も日曜日は予定が次々と入って来ている。今年こそはまた乗船して面白い魚と出会いたいのだがどうだろうか。
トンネルが開通


シギウナギを頂く







シギウナギ
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