お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

スジハナビラウオ

2008年04月28日 | 定置網

 今日は定置網でスジハナビラウオが捕れる。スジハナビラウオは流れ藻が漂う今の時期に良く捕れる。この魚が属するエボシダイ科魚類はみんな鱗が無いように見え透明感があるのだが、スジハナビラウオだけは体側が鱗に覆われているのが見てよく分かる。また、幼魚と成魚では別種ではと思わせる程、姿・体色がまったく異なるのだが、スジハナビオウオだけは幼魚・成魚と殆ど変わらない。何だかこの魚だけまったく普通なところが科の中では特殊である。鱗が非常に剥れやすく、なかなか綺麗な個体を確保するのが難しい。また、捕れた当初は体色が濃い緑色なのだが死ぬと体色が直ぐに変わってしまう。そのため本来の姿を残すのが非常に困難な魚である。今回のこの個体は鱗も剥がれず、体色もあまり変わらずうまく確保できた方である。魚ボラの標本用に冷凍保存する。
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