神猿(まさる)とよばれ、守護神として祭られる猿ですが、頑丈なオリの中で寂しそう。
このあたりから比叡山にかけて、野生の猿や鹿、ウサギ、タヌキがよく見かけられるらしいです。
きっと、このオリの近くにも、野生の猿が来ているのでは?
その自由な姿を羨ましく思ってるのではないか?
なんだか、可哀想に・・・。
もう一つ可哀想が・・・。
夏も終わりですね。
頭が完全になくなっていました。
犯人とおぼしき蜂は、スズメ蜂?
もう1匹近寄って来たので怖くなり、慌ててその場を離れました。
静かな境内です。
1586年に造られたという「西本宮楼門」を望む。
楼門というのは、2階建てになっている門で、2階には屋根がかかり高欄が付いた縁があるものらしい。
同じく1586年に建てられた「拝殿」。
四方が開け放されている。
長い年月、建物は吹きさらし。
傷みも激しいだろう。
なんだか、もったいないような気がする。
おりあげ小組格(ごう)天井もよく見れば、ところどころはずれたりと傷んでいる。
国宝の「西本宮本殿」。
ここ日吉大社だけに見られる「日吉造り」という様式。
さすが、国宝とあって見ごたえ充分。
飾り金具も美しい。
珍しい木製の狛犬が左右に。
元々、狛犬は室内に置かれていたので木製だったが、戸外に置かれるようになってから石製に変わったらしい。
日吉大社は、全国に約2000社ある、日吉・日枝・山王神社の総本宮。
古事記にその名前が見られ、平安京遷都後は、京都の鬼門にあたり、鬼門よけの社として崇敬されてきたという。
国宝2棟、重要文化財17棟を有するが、そのいずれもが信長の焼き討ちによって灰燼に帰した後に再建されたもの。
それでも建築後400年以上経っていて、傷みの目立つ社も多い。
屋根の葺き替えや修復の為の費用を募っておられた。
私も一口だけ参加させてもらう。
写真は撮っても、お参りするのは忘れてしまうほど信仰心のない私。
信仰心がなくても、芸術、文化面から見れば国民の宝だと思う。
修理するにも、1本の木から探さなくてはいけない昨今。
目標金額2億5千万とか・・・。
浄財に頼らなくても、国や滋賀県などの力で
早く修復ならないものかと嘆き節。