串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

ふじやの食事

2010年03月10日 | 宿-東海

ライトアップから帰り、遅い夕食が始まりました。

体は冷えていますが、温泉にも入らず、着替えもせず、直接食事処へ向かいました。
隣の人達は、浴衣に着替え、私達より随分遅れて食事処へ来られた。
きっと、温泉で体を温めてこられたんだろうが、私は結構気を遣うタイプで・・・。

ふじやでは、朝・夕共に食事処で頂きます。
ロビーの奥や2階に食事処があり、私達は2階のテーブル席でした。

大きなカゴに盛られた前菜は、野菜ばかりのご馳走。

左手前は、なつめの甘煮、青菜は、わさびの葉。
いずれも、いいお味で、この後の料理が楽しみです。

箸は、春慶塗。

ぜんまいと「こも豆腐」の煮物。

太くてしっかりしたぜんまいの味付けは、甘過ぎず、から過ぎず丁度よいのです。

茶碗蒸しには舞茸のあんかけ。

名物料理の「熊汁」は、炭火のコンロの上に置かれます。

月の輪熊の肉で、脂からおいしいだしが出るようですが、どうも臭いが鼻について、私は苦手。

たらの芽のえごま和え。

たらの芽、私は今年の初物でした。
これも、いいお味です。

いわゆる「おふくろの味」的な調理で、こういう味を目指している私も
思わず、「教えて欲しい・・・。」と、思ってしまうほど味が良いのです。

あまごの塩焼き。

あまり好きではない川魚の焼き物ですが、野菜ばかりが続いたので、おいしく頂きました。

1人コンロは、「とろろ焼き」という初めて食べるものでした。

すりおろした「とろろ」の中に野菜が。
混ぜながら焦げ目がつくぐらい焼いて食べます。

これが、おいしいのです。
自宅に帰り、真似してみましたが、「とろろ」の味付けの違いか
ふじやで食べたおいしさは再現出来ません。

「とろろ汁」の意外な食べ方ですが、居酒屋では定番料理かもしれません。



「山の天麩羅」と銘打った天麩羅で、左の茶色いものは、蕎麦がき、
手前は、地元の白ネギ(なんて名前だったかなぁ・・・?)で、
とろとろで甘く大変おいしかった。

他にもお献立には「赤カブと大根の酢の物」が書いてあったのですが
出てきませんでした。

あわごはんにデザート。

宿泊プランは、一番リーズナブルな「平日ヘルシープラン」でしたので飛騨牛などは出ません。

若い方なら物足りないかもしれませんね。

野菜中心のほんとにヘルシーな食事ですが、どれも味付けが上手で感心させられました。
板前さんはいなくて、ご家族や従業員さんで調理されているようです。
それも、特に料理の修業をした訳ではないと言われる。

老舗旅館の良さは、代々定評ある料理を受け継いでこられているところにも
あると感じていますが、まさにその通りの宿でした。

朝食も地元の固豆腐や朴葉焼き味噌が出され、おひつがからっぽになるぐらいよく食べました。

又、お米もおいしいのです。
1月に四国へ行った時、泊まった宿2軒ともお米は、さほどおいしくなかったけど
やはり寒い土地のお米の方がおいしいのだろうか?

そうそう、食前酒は、平瀬温泉限定のどぶろく風にごり酒「ぶな」というものでした。

これがおいしかったのです。

1本は自分用に、もう1本は、お土産に差し上げるつもりで2本買ったのですが、
「平瀬温泉の宿でしか飲めないお酒」という手に入りにくいお酒、その上
おいしいので、結局2本共呑んでしまいました。

ちょっと甘くて濃厚な白酒という感じです。

いやぁ、ふじやの食事は、ほんとにおいしかった。
又、あの野菜料理を食べに行きたいと思います。