御船山観光ホテルの食事は、朝・夕共に食事処で頂く。
2階にあるこの食事処は、部屋の並びで部屋を出て10歩も歩けば着く。
席は全てテーブル席で、隣のテーブルと隔てるモノはないし、あてがわれた席は真ん中で落ち着かない。
先附は桜花が乗った桜豆腐。
手前は、桜エビときゅうりの麹和え。
手の込んだ多彩な前菜。
グラスに入ったのは桜鯛の皮、横は汲み上げ湯葉。
左から新ゴボウのせんべい、焼き海老真薯にカラスミ、蓮子鯛俵焼き、ワラビと鶏松風、花餅も食べられる。
どれから食べようか?迷い箸。
造りの魚も活きているし、あまり好きではない私には丁度良い量。
日本酒の品揃えはあまりよくないし、選んだ酒も高い。
お吸い物には新タマネギの輪切りが・・・。珍しいです。
料理長お任せ会席ライトコースだったので、メインは若楠ポークのセイロ蒸し。
2段のセイロの下側には野菜が。
充分おいしくて満足だが、回りのテーブルを眺めると、違う種類の鍋がかかっていたり、じゅうじゅう肉を焼くいい臭いもする。
きっと、あのテーブルの人は、もっといいコースの食事なんだろうとひがんだり、これで充分と納得したり・・・。
白玉・里芋の村雨羽二重蒸しにフキ添え。 お凌ぎは茶そば。
パイシチューが出てきて。
和食の中、唯一の洋風で目先が変わるし、好物なので嬉しかった。
少々甘いめの中身は佐賀牛と春野菜。
ごろごろとまではいかないが、牛肉もしっかり入っていた。
洒落た器には、蛍烏賊や菜の花コンニャクなどの酢の物。
もうお腹いっぱい。
ご飯やみそ汁はパス。
デザートがこれまたおいしくて。
オレンジババロアとカップの中は紅茶のクラッシュゼリー。
コーヒーは仲居さんが運んで来てくれた。
朝食も同じ席で。
窓際に座っている人たちは、もっとグレードの高い部屋に泊まっているんだろうなぁ・・・などと思いながら。
朝食のお品書き。
セルフです。
お漬物もセルフ。
おつけものは要らないぐらい、おかずが豊富。
湯豆腐、個人的には要らないんだけどなぁ、定番だわ。
食事も、品数といい味付けも良く大満足。
これでオール込@10,850。
なんとコスパとホスピタリティの良い宿なんだろう。
宿の庭とも言うべき御船山楽園は季節毎に見応えがあるようで、紅葉の頃、又泊まりに行こうと思った。