夕食は18:00~、19:00~と選べるが、我が家はいつも早い時間。
食事は朝・夕共に2階椅子席の食事処さくらで。
期待して席に着いたが、期待以上かもしれない。
小鍋は よくばり鍋といって、手前で牛ステーキ、フタを開けて海鮮鍋と2つの料理が楽しめる。
こんな鍋は、初めてお目にかかる。
前菜の豪華さに目を奪われ、どれから食べようか?マナー違反の迷い箸。
蛍イカにはぴりっと辛子の効いた酢味噌。
お雛様にみたてた、イカとサーモンの手毬寿司。
えび磯辺、卵黄西京漬け、高野豆腐に菜種添え、長芋真薯、松風、蟹カステラ、小鉢は蟹温州和え・・・。
蛍イカの器の陰に、アスパラベーコン巻きと大きいカキの生姜煮。
カキ、そう好きじゃないけど、しっかり味がついたこれはおいしかった。
珍しい卵黄の西京味噌漬け、これもおいしかった~。
今まで泊まった宿の中でも、これだけ多種を揃えた前菜は見た事がないと思う。
20年以上も花やしきで料理を作り続けておられる浜子益史 料理長。
先附は卵豆腐の揚げ出し。
卵豆腐やゴマ豆腐は、先附としてよく出て来るが、もうひと手間かけた揚げ出しとは珍しい。
上に筍が乗り、かつお節の香りが食欲をそそる。
造りは、サワラ、カンパチ、よこわにホタテ。
よくばり鍋で作る海鮮鍋の具材。
魚介類はさっと湯どうしされた丁寧な作業に感心した。
カニ脚、蓮根、ふきのとう、それに うど菜という初めて聞く、食べる野菜の天ぷら。
うど菜・・・三つ葉やセリなどに似た野菜で、独特の香りがある。
美作辺りで一番早く出る山菜らしい。
美作の道の駅で売っていたので買って帰った。
ブリの塩焼きだが、洋風にしたててある。
ポン酢のようなタレをかけて頂く。
鯛の飯(いい)蒸し。
う~ん、驚いた。
飯(いい)は、関西風桜餅の餅。
その上に鯛を乗せて蒸しあげてある。
目と舌で春を感じる逸品。
もう、ご飯は食べられないので、お汁と漬物だけを頂いた。
吸い物は若竹汁。
タケノコたっぷり、わかめも肉厚、〆までおいしい。
デザートは抹茶ムースだが、固くてアイスクリーム状態。
私達の食べるペースが、仲居さんが思っているよりずっと早かったようで、解凍が間に合いませんでした。
朝の食事処さくら。
泊まった日は全室満室だったが、団体さんが入っていたようで、左手には、その方たちの席が。
職場の慰安旅行かな?と、思ったが、ご近所さんの集まりらしい。
この宿を選ぶなんて幹事さんできるなぁ!
さて、朝食はこれも一番早い7:30~にしてもらった。
前回とそう変わりはない。
お漬物は自家製みたい。
お粥に合う、金山寺味噌、海苔の佃煮、それにきのこみそ。
小鉢にイカ刺、ちりめん山椒。
写真では分かりにくいが、豆腐は真っ白ではなく、ピンク色のさくら豆腐。
残念だったのは、温泉粥が前回程おいしいと思えなかった事。
もう少しあっさり炊きあがっていればいいのに、どろっとし過ぎ。
宿泊客が多く、大量に作られたせいかなぁ・・・と、勝手に判断。
食材もいいものを使い、手の込んだおいしい食事だった。
建物は少々古いが、内湯も気持ち良いし、スタッフの人達も温かい。
これで@12,960(オール込)とリーズナブル。
我が家からは3時間もあれば湯原温泉に着く。
おいしいものが食べたいなぁ・・・と、思えば 花やしき だわ。