食事は朝・夕共に食事処で。
ログハウスの客だけでなく、本館の客も食事処で頂く。
嬉しい事にテーブル席だったが、大広間での食事処は多分畳かもしれない。
着席するとサザエが乗ったコンロに着火。
お品書きはない。
キンメ、鯛、タコに自家製つみれなど海鮮鍋の具材。
刺身は4種盛りで、特に右端のイカがおいしいと思った。
大島の郷土料理べっこうも。
べっこう、ご飯に乗せて食べるとおいしいですよと、スタッフのキメ細かなアドバイス。
皿からはみ出しそうな大きいカサゴの煮つけ。
天ぷらの赤いものは椿の花びら。
緑の葉っぱは明日葉。
藻塩ではなく明日葉塩で頂く。
食べ終えた天ぷらの皿を下げてもらおうとしたら、残った明日葉塩はご飯にかけるといいと、又もやスタッフのアドバイス。
そうだ、そういう食べ方もあったんだ。
今まで塩が残っても、ご飯にかけて・・・などと勧められる事はなかった。
蓋物の真薯もいい味でおいしい。
お吸い物には何かの魚卵入り。
魚がおいしく、大島の名物も並び、味付けも薄めでおいしい食事だった。
やや早いペースで料理が出て来て、食べるのが早い私でも慌てた。
デザートは柑橘類を使ったゼリー・・・かな?
冷酒を頼んだが、大島では米つくりはしてないから地酒というのはなく、冷酒は福島の陣屋という銘柄だけだった。
しかし、宿の人達が選んだという日本酒だけあって、これが実においしい酒だった。
朝食は7:30~。
部屋に準備が整ったと電話が入り、いそいそと本館へ。
結構たっぷりのイカ刺し。
明日葉のおしたしと自家製さつま揚げ。
味噌汁も具たくさん。
モーニングコーヒーはインスタント。
インスタントですが飲まれますか?と聞かれ、お願いした。
インスタントコーヒーが入ったカップがテーブルに運ばれ自分でポットの湯を注ぐ。
久しぶりに飲むインスタントコーヒー、案外いけるじゃないですか。
口に合わないドリップされたコーヒーよりおいしいかもしれない。
赤門をくぐった庭は元はお白洲だったらしい。
お白洲を見ながらコーヒーを飲む・・・。
悪代官か遠山の金さんになったような不思議な気持ちだった。