京都東山白川にかかる石泉院橋の東詰。
七宝家並河靖之旧宅が記念館になっている。
手前は植治と呼ばれた七代目小川治兵衛の旧宅だが、住む人もなく荒れ果てている。
通りを挟み建つ並川医院は3月末で閉院。
並河靖之の養女の婿が始めた並河医院だったという。
隣家に住む植治が手がけた庭。
敷石が素晴らしい。
さりげなく使われている軒瓦の描くカーブが、ほのぼのとした庭園を形作る。
七宝の研磨用に琵琶湖疏水から、初めて民家に水が引き込まれた。
回りには茶室もトイレもないが、置かれた蹲が庭を引き締める。
横に井戸がある台所の流し。
下にも蛇口があり雑水はここから・・・。
水を無駄にしない先人の知恵。
展示された七宝作品は撮影不可。