旅行中、昼食は軽食程度で済まし、宿の夕食に備えるので、夕食開始はたいがい18:00~を希望する。
昼食もしっかり食べれば、夕食は食べきれない。
完食を美徳とする古い人間だわ。
食事はもう一方の10畳間で用意された。
造りは、カンパチ、アジ、甘エビ、甲イカ。
カンパチ、ぷりぷりアジ、ふにゃふにゃ。
簡単な前菜と、小鉢はイカの塩辛、モズク酢。
ガザ海老のパスタ。
ガザ海老の甘味・旨味がスパゲティによくからまり、実においしかった。
幻のガザ海老付き海鮮プランで予約していた。
ガザ海老は足が早いので、なかなか地元以外には出回らない海老。
これを食べられるという事で楽しみだった。
塩焼きが出てきたが、塩辛い~。
塩味だけが突出して、海老の甘さ、旨味が感じられない。
もったいない。
頭から尻尾まで全部食べられる・・・と、言われて、その通り食べたが、案外いけるものでした。
本日のサービスという事でお品書きにはないワカメのしゃぶしゃぶ。
結構な量があり、これだけでもお腹がふくれる。
やっと魚の煮つけが食べられる。
海辺の宿に泊まっても魚の煮つけだ出ない事が多い。
若い人は敬遠するからだろうか?
鯛の切り身とガザ海老の煮物だが、味付けが薄いのに驚く。
醤油と味醂少々で味付けされ、エビからもいい出しが出ておい しい。
新鮮な素材だから、こういう味付けで素材の旨味が引き出せるのだろう。
私んちではこんな新鮮な魚は手に入らないから、こってり甘めに煮てしまう。
少々、衣厚めのガザ海老のフライも丸ごと食べる。
味噌汁はアラ汁。
たくわんに生姜が乗っている。
糠漬けの古漬けキュウリでは、塩出しして、生姜で食べるが、それと同じで古漬けのたくわんらしい。
はぁ、満腹、おいしかった~。
隣の部屋に戻ると床が延べられていた。
枕、固くて高いが、掛け布団は合い物。
夕方は涼しい風が入っていたが、ぴたりとやんだようで、少々寝苦しかった。
翌朝、朝食を食べている間に布団は片づけられていた。
ズラリおかずが並んだ朝食。
ガザ海老の刺身。
朝、あがったのかな?
夕食までは鮮度が落ちてしまい、夕食の刺身には使えないのだろう。
ハタハタの干物もなかなかお目にかかれない大物。
これも中骨まで全部食べるのだろう、頭は落としてある。
今シーズン初物のナスビ。
きれいに仕上がった焼きナスはみずみずしくておいしかった。
竹田の谷口屋の油アゲ が出た。
4月に枝垂れ桜を見た竹田の里の谷口屋。
買って帰ったが、我が家ではもっと身が詰まった厚揚げの方が好きで、これは不人気だった。
軽く焼かれたアゲに特製つゆをかけ、大根おろしで食べてみれば、これぐらいの量なら案外いける。
海藻たっぷりの味噌汁とビニールの小袋にはこの辺りの名産もみわかめが入っている。
もみわかめはふりかけのようにご飯にかけて食べる。
そして、ご飯は2合炊きぐらいの電気炊飯器がそのまま登場。
昨夜もそうだった。
フタからしずくがご飯に落ちないようにラップがかぶせてある。
昨夜は、二人して1/4も食べられなかったが、今朝は半分は食べたかな。
ご飯、2合も要りません・・・と、次回泊まる時は言わなくちゃ。
そして、たっぷりのモーニングコーヒー。
新鮮な魚をたくさん食べられて嬉しかった。
風情はない風呂だが、ちゃんと温泉だし、トイレも完備、部屋も広々。
少し歩けば景色の良い雄島で朝の散歩も楽しめる。
北陸新幹線で混みコミの金沢止まりにしないで、少し足を延ばして是非訪れてみてはいかが。
カニのシーズンになれば満室の日が多いけど、カニ食べに行こうかな。
お人に関して何も書いていなかった。
漁師のご主人、海に潜られる女将さん、それにお嬢さんのご家族で切り盛りしておられる様子。
女将さん、はにかみ屋かな?
ご主人、塩焼きの塩、控えめにお願いします。
配膳、布団敷き(多分)など、客の世話はお嬢さんの担当みたい。
お世話になりました。又、季節を変えて泊まらせて頂きます。