曽々木海岸からすぐの所に2つの時国家がある。
まずは下時国家。
下時国家は一般には公開されていないのだろうか?
ちらと覗いて写真だけ撮り、上時国家へ。
屋敷の回りには堀がめぐらされ、傾斜の急な道が玄関へといざなう。
滑らないようにムシロが敷かれ、真ん中から融雪用の水がちろちろと。
この石は笏谷石に違いない。
受付で聞いてみた。
福井の勝山から運ばれた石だけど、名前は・・・?と、いう話。
勝山なら笏谷石に違いない。
源氏に敗れ能登へ流された平時忠。
その子供の平時国が平氏の名を捨て時国を姓とし、以来この地の豪農として
周辺に影響力を持ち、江戸時代には名字帯刀を許され、代々大庄屋を務めた。
ふすまには、丸に揚羽蝶の紋が並ぶ。
今年の大河ドラマは平清盛。
関係する観光地はこの時とばかり大河ドラマに与ろうとするものだが、ここはそんな気配が全然なくて清清しい。
蜃気楼を掘り込んだという欄間。
こちらの折あげ格天井は、黒漆仕上げの縁に金が施された豪華な造り。
欄間にはハマグリも・・・。
これは風呂桶かな?
3代前ぐらい前までは外出する時もこの籠を使っていたという。
神仏混合の神棚。
混合だから神棚とは言わないかも・・・。
茅葺屋根の一部を葺きかえるので組まれた足場が庭園の眺めをじゃまする。
何だろう・・・?
「足が冷たいからそれを履いて下さい。」と、言われた。
スリッパの代わりなんだろう。
優しい心遣いがみてとれる。
以外で驚いたのは、ここは個人の邸宅で今も住んでおられるとの事。
てっきり、町か市の管理下にあるものだと思っていた。
受付に座っておられるのは、ご当主(26代目?)の奥様。
輪島に戻り、昼食に蕎麦を食べるが、これがどうって事のない蕎麦で・・・。
上時国家で教えてもらった曽々木海岸で食べれば良かったのかもしれない。
海鮮丼的なのは苦手なので蕎麦を選んだが、間違いだったかも。
能登有料道路には4軒のSAやPAがあり、そのうちの1軒上り線「西山PA」では惣菜が売られていた。
能登有料道路は石川県道路公社が経営しているので、ETC割引のようなものはない。
料金所にもETCの入り口はない。
金沢側の白尾インターから終点の能登空港インターまで片道1060円と案外安い。
しかし、3箇所の料金所でお金を支払わなければいけなかった。
入り口で100円、240円、260円、460円と。
これが面倒で・・・。
しかし、復路は能登空港インターで一括で支払うと、切り離しできるチケットが渡され、
各インターでチケットをちぎって渡した。
インターでの支払いは面倒だったが、ここのサイトは沿線の案内が詳しくて参考になった。