串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

山代温泉の朝

2012年03月08日 | 旅-関東・中部

夜のうちに雪が降ったようだ。

 

 中庭も雪化粧。

 庭に出てラウンジ方面を見る。

 

 

白銀屋のチェックアウトは12:00。

朝食後、温泉街へ出てみる。

正面の建物は新しい総湯で右手は以前からある総湯だが、こちらも建て直しして、
入浴するだけでなく温泉の事を学ぶ「体験型温泉博物館」になっているようだ。

入浴料金500円。
白銀屋の湯で満足していたので、500円は高いんじゃない?って思い
入らなかったが、温泉博物館となれば、一度見てみたい。

元からある総湯ではせっけん類が使えないらしい。
と、いう事は源泉掛け流しなのだろうか?

 魯山人の寓居跡「いろは草庵」へやって来た。

今はない宿「 吉野屋」の別荘で、魯山人はここに8ヶ月程滞在した。

須田青華をはじめ、山代の宿の旦那衆は別荘の魯山人を訪ね、芸術を語り
酒飯茶を楽しむ「サロン」だった。

 

魯山人は書家・篆刻家として山代温泉招かれ、ここに座り宿の看板を彫っていたらしい。

白銀屋のギャラリーにかかっていた看板類の写真。

一番右にある「青華」の見事な出来映えに青華窯の仕事場に入る事を許され、
看板を彫るかたわら青華窯に通い陶芸に魅せられていく。

魯山人の器の原点はここ山代温泉だった・・・んだ。 

器だけではなく、金沢の料亭「山の尾」の主人「太田太吉」に料理を学び、
洗練された加賀の食文化に傾倒していった。

いろは草庵のパンフ参照。

 

庭を眺めていると、スタッフがお茶を出してくださる。

ここいろは草庵オリジナルのお菓子。

こちらのスタッフは親切で何を聞いても答えてくださった。 

魯山人と山代温泉のかかわりがよく分かり、行ってみて良かった。

 温泉寺から服部神社へ続く石垣。

小判型に成形された石が並ぶ。

白銀屋に戻り、ふとんの中の相方を起こし、もう一度湯を味わいに風呂へ行く。

白銀屋、味よし、湯よしでお気に入りの宿になった。