夕食は食事処「銀庵」で。
通路を挟み両側に個室が並ぶ。
星野リゾートの施設とあって客層は案外若く、小さな子供連れを何組か見かけた。
子供の大きな泣き声が食事処に響く。
癒しやくつろぎを求めて投宿している身には顔をしかめたくなる。
子供お断り・・・は無理だろうが、せめて子供連れは部屋食にするとかの
配慮があってもよいのでは。
上の写真に日本酒のビンが並んでいるが、日本酒は高かった。
一番安い銘柄でも1合1000円。
ちょっと高過ぎるのではないか?
文句ばかり書いたが料理は抜群においしかった。
まずは先付けの「白バイ貝」。
八寸も手が込んでいる。
右手前の「ずいきの土佐和え」など、これだけでもよいからもっと食べたいと思った。
上の小鉢は「くずし茄子」にとんぶりとトビコをあしらったもので、茄子はトロトロ。
椀物は「南京のすり流し」。
大根餅の揚げだしにカニ身添え。
蓋をとり、思わず声が出る見た目の美しさ。
もちろん、南京の風味をそこなわない控えめな味付けでおいしい。
刺身はどれもよく活きていた。
「カニの養老蒸し」。
山芋にカニ身ときくらげを混ぜ蒸しあげたもので、ミツバを刻んだ「ひすいあん」がかかり、
口の中で「ぶぶあられ」がはじける。
「カニの絹糸揚げ」。
衣は素麺かと思いきや、カダイフという小麦粉原料の細い麺で、
中近東あたりの伝統的な食材らしい。
おしのぎは「越前おろし蕎麦」。
花かつおが立派過ぎて、蕎麦の食感のじゃまをする。
「活カニの源泉蒸し」。
茹であげたカニが運ばれ、テーブルの上でもう一度源泉を掛ければ
じゅ~っと湯気があがり、おぉぉ~っと客が喜ぶ仕掛け有り。
このカニはおいしかった。
そして二人で一杯のカニの量もこれぐらいで丁度良かった。
冬の献立は「蟹懐石」。
無料で「特選蟹懐石プラン」にアップグレードできるプランもあったが、
カニばかりでも・・・と、あえてスタンダードな1泊2食プランにしたが、
随所にカニが使われこれで充分だった。
デザートは5種類の中から選べる。
上は「栗のあんみつ仕立て」。
栗を使った甘いものが色々皿の盛られて楽しい。
こちらは「フルーツの入った梅酒ゼリー」。
フルーツもゼリーもたっぷり。
はぁ、おいしかったです。
洗練された細やかな料理、味も薄味でおいしくて大満足。