ジロ・デ・イタリアの第3ステージで、レオパード・トレック(Leopard-TREK)のホープであるウエイラント選手が事故死するという衝撃的なニュースが伝えられた。
事故は、第3ステージの後半のあと24Km付近で起きたようで、J-SportsのLIVE放送を見ていたが途中から床に着いたあとでした。
我が別府選手(Fumy)も一緒に走っていたようで、その一部始終を見ていた衝撃の瞬間をTwitterで、「・・・落車の瞬間を一部始終見ていたが、うちどころが悪かった。彼とはよく話していたので本当にショックです」と呟いているが、こんな悲劇を聞いてバイクファンとして大変なショックを受けた。
昨日の第4ステージは、スタート前に全選手が黙とうして亡きウエイラントを偲び、スタートしたが、解説によるとこの第4ステージは、順位やポイントは一切付かない追悼走行となっていた。
各チームが交代でプロトン(集団)を率いていたが、どの選手も黒の喪章を腕に巻いて、その顔も涙にくれており、仲間の死を悼みながらの6時間走行となっていた。
コースでは、ファンがウエイラントのレースナンバーを掲げたり、半旗を掲げている光景が移されていたが、自転車王国の奥の深さと歴史を感じていたが、日本では考えられない光景だろう。
フィニッシュでは、レオパード・トレックが先頭に並び互いに肩組みあってフィニッシュラインを超えていたが、ウエイラントの親友であるタイラー・ファラー(サーヴェロ)がウエイラントの代わりにチームの中に入って涙していたが、何とも美しい悲しいシーンだった。
ゴールした206人の選手は、誰一人言葉もなく肩を組み抱き合っていたが、そのシーンを見て涙が止まらなかった。
さらに、前年のこの大会では、同じ第3ステージでウエイラントは、ステージ優勝していたと聞き、運命のいたずらは度が過ぎているのでは?と、驚きでした。
解説によれば、ウエイラントはジロに出場する予定は無かったそうで、チーム仲間の怪我の為、代理出走していたそうで、運命の神は何と悲しい事をやってくれるのかと嘆いていた。
心からウエイラント選手のご冥福を祈りつつ、事故の無い熱いレースが展開されるように願ってやまない。
【挿入写真は、J-Sport テレビ画面から】