今年最初のグランツールの「ジロ・デ・イタリア2011」も、いよいよ終盤に入ってきたが、目が離せない状況になるかと期待していたが、早くも予想通り アルベルト・コンタドールの他を寄せ付けない強さを見せて、事故がない限り総合優勝(マリア・ローザ)は決定したようだ。
今年のジロは前半から波乱が多く全般のウエイラントの事故死によるレオパード・トレック・チームのリタイアに始まり終盤に入るや、40名以上のリタイアが出る大波乱が続いており、今年のジロの過酷なコースが影響しているのだろうか?
今年の最も興味のある山岳コース(ドレミテ3連戦)は、これまでのジロでは、最も厳しいコース設定になっているようで、200Km超を走り、2000M級の山岳超級が連続しており、画面で見ていても恐ろしさを感じていた。
そのコースを嫌ってなのだろうか、あのスプリンターのペタッキやガヴェンデイッシュが、13ステージから姿を消してしまい、ビックリである。
ツール・ド・フランスに備えてなのか、余りの過酷な山岳コースを恐れてなのか?得意の平坦コースでステージ優勝を勝ち取っていた両者のリタイアには、驚いた・・・
山岳3連戦の初日13ステージでは、後半から逃げの大集団が出来ていたが、結局最後は、コンタドールとルハノの並走となったが、コンタドールはルハノに譲るような形でルハノに華を持たせたようだ。
第14ステージでは、魔の峠と言われるモンテ・ゾンコランへ挑む210KMの超難コースでしたが、未舗装道路などが危険すぎると直前にコース変更があったそうですが、魔の山には変わりはなかった。二つの山を超えてから平均斜度16%という激坂に入って動きがあり、残り4Km辺りからコンタドール、ニバリを置いてアントンが抜け出して独走し、初のステージ優勝を勝ち取っていた。
ゴールした頃には、雨が降り出していたがやがて霰に変わり、大雨となっていたが、雹のようなものも降って来て、気温も下がり、風も強くなる最悪のコンデイションになっていたようだ。
3連戦の最後の第15ステージでは、総登坂標高差が6300Mを登る229KMの史上最難関のコースだったが、美しい山々を眺めるコースでは、アップダウンの繰り返しで景色を楽しむことは出来る筈がない。最後の登りでニエベが飛び出して逃げ切っていたが、一日7時間27分の激走だった。
今日実を挟んで、第16ステージの個人TT(タイムトライアル)では、ショートコース13KMでしたが、予想通りコンタドールが断トツで、2位のニバリに34秒の差を付けてのステージ優勝を勝ち取り、マリア・ローザを確定していた。
終盤戦に入り第17、18ステージでも、アタック合戦が繰り広げられているが、残り3ステージを残して、予想通りコンタドールの敵は無く、既にマリア・ローザ(総合優勝)の興味は消えていた。
我が別府(Fumy)は、第15ステージではトップと40分遅れ、第16ステージのTTでもトップと4分遅れとなっていたが、17-18ステージでは大健闘しており、総合順位では74位とチームでは第3位と頑張っており、素晴らしい大和魂を発揮してくれている。
【挿入写真は、J=SPORTS テレビ画面から】