【前日に続く・・・】
石川島公園を後にして、中央大橋をわたり隅田川対岸の新川公園に入ると、堤防の上はすっかり葉桜トンネル道が出来ていたが、テラスが整備されており、絶好のジョギングコースが出来ていた。
永代橋の向こうには、東京スカイツリーの姿が見えており、水辺の隅田川テラスを風を切って走るのは、最高の気分である。
「永代橋」の姿は、勝鬨橋と清洲橋とともに、国の重要文化財となっており、最も絵になる橋でこれまでも何度も挑戦しているが、その独特のアーチや桁の形状と色合いが美しく大好きな橋でもある。
案内板によると、五代将軍の綱吉の50歳を祝して、元禄11年に架けられらと記載されており、歌川広重の浮世絵にも描かれている名橋である。
さらに上流へと脚を伸ばして隅田川大橋へ着くが、高速道と一般道の2段構造の桁橋で全く面白みがない橋である。
桁の下をくぐって一息で目指す「清洲橋」へ着いて見ると、つり橋形式の美しい景観は何とも言えない魅力である。永代橋と共に、関東大地震の復興事業として昭和3年に架けられたそうで、「復興の華」とも言われて親しみが持てる橋でした。
しばしの休息後、やや雲行きが怪しくなってきたので、折り返して日本橋川の河口に架かる豊海橋へともどるが、この橋も珍しい景観の橋で、案内板によると、元禄11年に架けられたが、震災復興時に架けかえられたそうで、永代橋とのバランスを考慮したという、梯子を横にしたような重厚感があり、「フィレンデイール橋」と呼ばれているようです。
豊海橋際のIBMビル前には、「日本銀行創業の地」の記念碑が設置されており、説明によると、「明治15年10月10日、日本銀行はこの地に開業した、明治29年4月日本橋現在地に移転・・・」と記されており、創業時の本館のプレートが埋められていましたが、これにはビックリの大発見でした。
日本橋川は、日本橋の際が魚市場の発祥の地だったように、江戸時代には物流の拠点だったそうですが、今や首都高速道路に覆われており、日本橋川の存続すら忘れられがちであるが、小石川まで繋がる1級河川でもある。
残念ながら川に沿った道路はありませんが、豊海橋から湊橋、茅場橋、鎧橋、江戸橋に立ち寄りながら日本橋へとステップを踏んだ。
湊橋も重厚な石橋でしたが、江戸の歴史文化を刻んだ由緒ある橋であることを感じられましたが、江戸橋では、首都高のJCTが頭上に被さっており空はなし・・・・
日本橋に到着して改めて、その景観を眺めていたが、先月 「日本橋架橋100周年」を迎えたばかりで、日本の道路の原点であり、麒麟像や獅子像と共にあのアーチ橋は、貫録を感じている。
「東京ファンラン」から想い出の地や隅田川テラスや橋巡りのスロージョギングを楽しんだ一日ランだったが、初夏の暑さではあったが、川面の清々しい風を受けて 「春のうららの すみだ川~ 上り下りの舟人が・・・・」 の気分を満喫していた。
東京駅に戻るのを待っていたかのように、雨が降り出してきたが、幸いにも濡れることもなく車上の帰り人となった。