先日、第一生命保険会社から今年の「サラリーマン川柳コンクール~ベスト10」が発表された。
第一生命とは、昔から仕事上のご縁もあって、サラ川が始まったころから色々な形で関わってきたので、毎年このサラ川には、大変興味があり、作品を応募したり、ベスト10への投票を行ってきたが、今年も優秀作品の発表を楽しみにしていた。
毎年の作品を見ていると、サラリーマンの悲喜劇や時代の世相、流行語などを巧みに取り込んで、ユーモアたっぷりに風刺を聞かせた句が多く、その表現力にはいつも感心しており、思わず吹き出してしまったり、サラリーマンや主婦の本音にうなずいている。
コンクールの人気投票の結果からベスト3を見ると、
第1位: 「久しぶり~名が出ないまま じゃあまたね~」
第2位: 「クレームも 社員じゃわからん パート出せ」
第3位: 「何になる?子供の答えは 正社員」・・・・でしたが
我々世代からみると、昨年も同窓会に出席して交流を深めていたが数十名の出席者と挨拶をしながら、顔は覚えていても名前が出てこない仲間が多く、「どちらさまでしたっけ?」とも聞けないもどかしさを実感していたが、投票でも2219票が投じられたようだ。
パート社員や正社員に対する思いも、現代の非正規社員など雇用問題を鋭く詠みきったもので、その詠み人の感性にも驚いた。
私が好みで勝手に選んでいたテーマ別作品では、
【流行語・話題編】 ★ 山ガール? 妻はお腹に 山がある・・・・第58位
【家庭編】 ☆ 体重計 乗るたび「ゲゲゲ」な 我が女房・・・・・第30位
【会社職場編】 ★ 上司より 頼れる使える スマートフォン・・・第16位
順位に関わらずどの句にも、喜怒哀楽やブラックユーモアがあり、「う~ん そうそう 」、「あるな~」と実感して共有するものが多く、昨年は、事業仕分けやこども店長など流行語大賞を詠み込んだものが多かったが、今年も雇用問題や会社の出来ごとなど、日常どこにでも見られる悲哀が漂う光景が実に面白い。
ただ、今年の投票総数は約82200票で1位が2219票だったそうであるが、管理者の記憶では、10年近く前には、投票数が約13万を超えており 大賞の得票数1万近かったと思うが、年々現象傾向になっているのは、サラリーマン社会の変化なのだろうか?関心が薄くなってきたのだろうかと、余計な心配をしている。