【前日に続いて・・・】
東京マラソンのコースを逆走する形で、お台場から豊洲を経て月島へと入り、これも懐かしい想い出の街である佃島へと到着。先ず、最初にスケッチに何回か訪れていた佃島公園に立ち寄ると、いまだ船だまりや佃小橋の風景は、林立する超高層マンションの中で心休まるスポットである。
さらに何年振りだろうか、歴史ある住吉神社へ参拝。
家康ゆかりの神社で、江戸時代初期に家康が摂津の国佃村から漁民を呼びよせたのが始まりで、佃島や月島界隈の鎮守となっている。
広くない境内には、由緒ある「鰹塚」や「水盤舎」、「陶製扁額」などの文化財残されており、案内によると、「鰹塚」は、立派な石碑ですが、社の前が漁船の港だったことから鰹漁業組合の信仰が厚いそうだ。
本殿の屋根の上にある筒状の飾りは、鰹節をモチーフにしてあるそうです。
また、「水盤舎」も欅材の切り妻造りで、周囲の欄間には、佃島界隈の石川島灯台や佃の渡しなど懐かしい風景が彫られており、重要文化財となっていました。
隅田川沿いの佃公園に出ると、異色の和風デザインの灯台が迎えてくれたが、これは石川島人足寄場奉行が隅田川の安全航行の為に築いた灯台跡に復元された「石川島灯台」で、その下にはトイレが設置されていたが、「う~ん・・・何で?」と考えさせられた・・・
さらに、大川端リバーシテイ内を散策して晴海運河側に出てみると、素晴らしいリバーサイド・パークの「石川島公園」が約1Kmに亘って拡がっており、ワンちゃん散歩やジョガーの姿もあり、今やウオーターフロントの観光スポットとなっているようだ。
思えばこの地は、我が元会社の発祥の地でもあり、若い頃はこの工場へ豊洲から何度も足を運んだところであり、この場所は●●のあったところ、あの辺りは●●が・・・・と思いは尽きない。
しばし、感傷に耽っていたが、これ程素晴らしい区民の憩いの場所になっているとは、想定外?でした・・・
公園内は、水面の高さにより景観が変わるようなデザインとなっており、親水テラスがあったり 2段式遊歩道がありで、都市公園コンクールでは、建設大臣賞を受賞した名公園になっていた。
遊歩道に設置されている腰掛も、岩壁のビットの形状をしており、その設計者の心遣いが何とも嬉しく、しばし腰を下して隅田川上流の永代橋を川面から吹く清々しい風を受け眺めていたが、まさに「絶景かな~絶景かな~」の心休まる気分でした。
中央大橋際には「パリ広場」があり、日仏友好都市の記念公園で、東京都とパリ市、隅田川とセーヌ川の友好関係の証となっているそうだ。中央大橋の上流側には、シラクパリ市長から贈られたパリ万国博の出品の「メッセンジャー」が設置されていましたが、上流側を見ているので、背景しか見えないのが残念・・・
大橋を渡ってから永代橋へと向かったが、隅田川の橋巡りを思いつき、行ける所まで行こうとステップを延ばしていた。
【明日へと続く・・・】