藤沢浮世絵館で「浮世絵と絵はがきで巡る神奈川と東海道の旅」展示会が始まり観てきました。
今回の展示会では、明治時代に始まった写真による絵はがきが流行し、東海道の名所を描いた浮世絵と絵はがきを展示されていました。
今回も「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、85点の浮世絵と絵はがきの名作が展示されていました。
東海道五十三次コーナーでは、歌川広重の「まずは江戸時代の名所のみどころと広重の張交東海道」の作品18点、日本橋から相模港大山の東海道名所を描いた展示されています。
品川港と川崎大師河原の酒合戦、日本橋の初ガツオの様子を描いた作品。
平塚高麗山と大磯鴫立沢、小田原梅園を描いた作品
他にも東海道の名所の旅人の様子を描いた作品が見られます。
藤沢宿コーナーでは、歌川芳虎が描いた東海道の神奈川・箱根・藤枝などの名所を描いた8点の作品が展示されています。
神奈川宿の台の茶屋と横浜港など道中風俗を描いた作品。
徳川将軍が上洛した際の行列を描いた12枚の絵を繋いだ作品で、富士山や江ノ島から琵琶湖までの様子を描いた作品で、それぞれの名所の名前が表示されています。
藤枝宿の行列の手前では、土下座をしている女中たちのユニークな姿を描いた作品
江ノ島コーナーでは、「観光名所江の島~江戸から近代へ」の江ノ島・鎌倉を描いた絵はがきと錦絵13点の作品が展示されています。
湘南海岸の七里ガ浜から江ノ島を望む光景を描いた作品
江ノ島片瀬海岸の海水浴を楽しむ湘南海岸の風俗を描いた作品
江ノ島の岩屋を泥絵具で描いた泥絵作品
企画展示コーナーでは、「江戸から昭和まで 神奈川の名所と東海道名所の移り変わり」を描いた三代歌川広重や歌川国貞などの46点の作品が展示されています。
日本橋を行き来する旅人と洋風建築を描いた明治時代の風景を描いた作品
鉄道開通時の新橋駅舎とプラットフォームの文明開化を象徴した光景を描いた作品
鉄道開通時の横浜高島町を通る蒸気機関車を描いた作品
東海道の大磯宿の行列と曽我十郎の恋人の虎御前を描いた作品
島田宿から大井川を渡る光景を描いた作品
琵琶湖付近の大津宿を牛車が通る様子を描いた作品
最後のおまけコーナーでは、鎌倉時代の武士を描いた作品が3点が展示されています。
八幡太郎源義家と鎌倉権五郎景正が向き合う姿を描いた作品
江戸時代から現代まで東海道の宿場町であった藤沢宿の江ノ島や鎌倉などの景勝地を描いた浮世絵や絵はがきから年代によって観光の視点の違いを学び画を描く楽しみを再認識していました。
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