「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「河童忌」

2011年07月24日 | つれづれ噺

       

7月24日は芥川龍之介の命日に当たるそうな。
わずか35歳の短い生涯であった。その短い間に、「羅生門」「鼻」「地獄変」「河童」など、後世に残る多くの作品を世に出していることは今さら言うまでもない。
多くの作品の中から、河童に出会ったという空想の世界を題材にした短編「河童」にちなんで、「河童忌」と名付けられ、今でも多くのファンらが焼香に訪れるという。

また、芥川龍之介の業績を記念して、新人作家による発表済みの短編・中編作品を対象として、選考委員による「芥川龍之介賞」通称「芥川賞」が、菊池寛によって創設されたことも、ご承知の通りである。
ちなみに、芥川賞の正賞はロンジン製の懐中時計、副賞として100万円が授与される。そして、文藝春秋に掲載される。
そうなるとほぼ、小説家として世に認められ、文筆一本で飯が食えるようになるという。

若~~い頃に読んだことがある小説の名前ばかりだが、内容がすっかりどこかへ消えてしまった。これを機会に今一度、芥川龍之介の世界に浸ってみようか・・・などと柄にもないことを考えている。

ちょっと小難しい感じの小説だったように思うが、意外な一面もある、という新聞記事を見つけた。
「花火より 遠き人ありと 思ひけり」などと、結婚前の奥さまに宛てた手紙に残されているとのこと。
意外にお茶目というか、恋愛に対しては真摯な紳士だったのかな~などと勝手な想像をする。

他でもないが、龍之介の父君が、岩国市の北部山中の出身で、今も「本是山中人」という石碑が、彼の息子さん達の手で建立されている。そんなこともあって、何かしら身近に感じる、という少しの感傷を持っている。

コメント (8)
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