スイカの収穫を目前にして、去年の二の舞をせぬよう、金網で防御策を施した。
実は去年は、この金網でカゴを作り、スイカを金網カゴの中で育てるのを試みたが、やはり植物にナマの金属はそぐわない。どうしても自然の発育を妨げられる感じがあった。
だから今年は金網の防御柵にした。ところが今一「これだけでいいのか・・・」不安が残る。
地上の小動物対策ばかり考えていると、空中からカラスが狙っているのだ。
念には念を入れたオマケの対策が必要であることに気付いた。
「人里離れた山奥の畑でカカシを見たよ・・・」という進言にヒントを得た。
昔ながらの「へのへのもへじ」と書いた顔のお人形さんはないが、他にも近代的な脅しになるものはある。そうだ、あのキンキラのCDの使い古しをぶら下げよう、と思いついた。
岩盤で杭が立たない畑。支柱を立てるのに、大玉スイカ3瓢は買える投資ではあったが、兎に角やってみることにした。
「旗立て」というコンクリート土台にパイプが差し込んである専用支柱台を売っている。
それに見合う支柱を差し込んで、運動会のパン食い競争のようなCDの虫干し。
結果オーライ! ぶら下げたCDが風に揺れ、キラキラ・ヒ~ラヒラ。これは対地・対空共に効果ありそう。と、先ずは自画自賛。
なぜこれほど、スイカの成長を助けたいと思うのだろう。
もちろん孫の喜ぶ顔が浮かぶのがその最たるものであるが、そればかりではない。
スイカは、花から実が留まっておよそ45日で収穫となる。たったそれだけの間に、親指の先くらいの実が直径40センチ近くまで成長する。ということは、毎日確実に太って行くのが見える。あれよあれよという間に大きくなる。この実感が何とも言えない喜びなのだ。出来れば順調に育って、感謝されながら頂かさせて欲しいと思うのである。
確かに野の動物も美味しいものを食べたいに違いない。が、こっちはこっちで、元手もかけ、汗水流して孫の笑顔を楽しみにしているのだ。
今年は、も一つオマケの脅しもした。静かに収穫の時を迎えさせておくれ。