「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「雷鳴一閃、背筋伸ばして・・・」

2011年07月25日 | つれづれ噺

               

明け方から遠くでゴロゴロ、弱い稲光も見えていた。小雨がテラスの屋根を濡らす。
昨夕、ヤブ蚊と闘いながら小一時間畑の水遣りをした。「惜しかったな~もう一日待てばよかったか・・・」「でもこの程度の小雨じゃやっぱり必要だったろう・・・」などと勝手な思いを並べていたら、来た来た来たね~。

派手なんてもんじゃない、まさにド派手!バチバチ音を立てる猛烈な雨。
頭のすぐ上で、尺玉の大花火が何発も同時に炸裂したのではないかと思わせる閃光。直後の轟音。舞台劇の楽屋で擬音担当が、苦労して編み出した雷鳴など目じゃないほどの、けたたましいカミナリさん。

何を思ったのか、一瞬背筋が伸びる思いで立ち上がる。
猛烈な夕立に遮られる水平線遙か彼方に目を遣る。何にも見える訳がない。
それなのに、横になってもいられない。後で考えてみたら、これが居ても立ってもいられない、ということかと一人苦笑する。
二つや三つは間違いなく近辺に落雷しただろうと思った通り、落雷した樹木の影響で、海岸線を走るJRが上下線とも午前中は運休していた。

孫兄弟を迎えに走り、一通りじいちゃん学校を済ませた頃には穏やかな青空。
近くの田んぼは生気を取り戻したろうか、小川には水の流れが戻ったろうか、など余計な心配をしながらちょっとお散歩。
案の定、田んぼには水があふれまさに生気凛々。小川は茶色い泥水が音を立てる。

ハス田には、雨上がりの風情を思わせる葉っぱの水たまりが無数に出来ている。
ついさっきまで、天地鳴動するが如き雷鳴豪雨であったのに、全く何事もなかったかのように、ハスの葉っぱは水をたたえている。

怖れおののいたり、身の縮む思いをした朝方は何だったのだろう。
またしても自然の前には、人間の存在なんて小さいものだ、いても立ってもいられないなどとオロオロした我が身を少し反省。
ただ、パソコンやテレビの電源を遮断したのは正解であったろう。

コメント (8)
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