「魔法の夜に囚われて」で結ばれたアナトールとマデリンの息子ランスロットと彼の運命の花嫁ロザリンドが結ばれるまでの恋物語
シリーズ第二作
セント・レジャー初代当主からあと代々の一族の男達には花嫁捜し人が宣言した花嫁以外と夫婦になれば呪われ恐ろしいことが起きると言われてきた
初代当主のプロスペローは幽霊となり一族を見守っているが その死には明らかにされない秘密があるらしい
ランスロットは代々伝わる剣を盗まれ 体から抜け出す秘密の力を利用し剣を探す
その姿を見た宿の客ロザリンドは 彼を円卓の騎士の幽霊と思い込んだ
年の離れた後見人の妻となって間もなく未亡人となった彼女は 何処か浮世離れしている
後日 生身の体でランスロットはロザリンドと再会するが 花嫁捜し人は ロザリンドこそ ランスロットの運命の花嫁だと告げた
ランスロットは皮肉な事を知る
ロザリンドはランスロットがそのふりをした円卓の騎士のランスロットに恋している
自分がライバル
ロザリンドは盗まれたランスロットの剣を宿で見つけるが それが円卓の騎士の伝説のエクスカリバーだと思い込む
剣を湖に返そうとするが 剣を狙う人間に撃たれる
駆け付けたランスロットはロザリンドを 癒しの力持つ双子の弟ヴァルのもとへ運ぶ
ヴァルは治療する相手の痛みを我が身に吸収する力を持っていた
かつて戦いでランスロットが足にひどい怪我をした時 ヴァルはそれを我が身に移し 以来足が不自由になった
ランスロットに寄せるレイフの複雑な気持ちが事件を起こす引き金となっている
シリーズ第三作にも重要な役で出てくる彼は悪人にはなりきれないが全くの善人でもない
幾つかの事件はやがてぎくしゃくしていたランスロットとロザリンドの心を結び付ける
ロマンス小説です