「RIKOー女神(ヴィーナス)の永遠ー」に続くシリーズ第二作
女刑事・緑子は未婚のまま出産した
同じ職場の男・不倫相手でもあった安藤が父親ということになっている
同僚の仕事に口を出した流れからか 人探しに協力することになった緑子は 以前は天才とも呼ばれていた麻生龍太郎と再会する
彼は警察を辞め探偵となっていた
麻生の人脈で探す女性と会って話した緑子だが その女性は射殺される
保母だった女性は売春婦となり それでも「帰りたい」と言ったのに・・・
緑子は麻生が抱える闇を知らない
堕ちても墜ちない男・麻生
比べれば緑子は若い
どうしてそこまであたふたするのだーと思う
自分から傷つき 怪我しにいっているようなところが緑子にはある
それは数年前 このシリーズを読んだ時には気付かなかった点だ
緑子は若い そして刑事として甘い
その未熟さが周囲を振り回し傷つけ ぼやですむ事をどうしようもない大火事にしてしまってもいる
優れた刑事とは言えないだろう
感情に流れる
余りにも女おんなしているのだ
現実には 存在できない刑事
刑事でなくて普通の会社で働く女性としても こんなにどろどろ関係してちゃいかんだろーと思う
男に無理矢理抱かれても ぎゃあぎゃあ騒いだりしない
だから大人でハードで型破りなヒロインなのだろうか
おそらく現在の柴田よしきさんが書かれている小説と比べると 筋はともかく物足りなさを感じはしまいかと思う
熱はある 力も入っている
作品が発表された当時には これが女性の書いた小説かと 周囲を驚かせました
解説は新津きよみさん
山内と麻生の物語の脇役として 斜めに緑子さんを見ております
細かな部分は忘れていたので シリーズを読み返しております