夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「月刊サスペリアミステリー8月特大号」秋田書店

2010-07-08 21:56:10 | 本と雑誌

「月刊サスペリアミステリー8月特大号」秋田書店
「月刊サスペリアミステリー8月特大号」秋田書店
「月刊サスペリアミステリー8月特大号」秋田書店
「月刊サスペリアミステリー8月特大号」秋田書店
基本的に推理小説を漫画化した作品が読み切り・連載と掲載されています

毎月24日発売

来月号では長尾文子先生がシャーロック・ホームズを描きます

確かな画力の風祭壮太先生

安心して読める漫画雑誌です


長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー

2010-07-08 15:58:27 | 本と雑誌

長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー
長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー
長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー
長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー
長島槇子著「色町のはなし 両国妖恋草紙」メディアファクトリー
大道芸から怪しい見世物小屋の出し物まで考える御家人の萬女蔵(まめぞう)

幽霊でも女なら寝てやろう
生きていようが死んでいようが女ならば同じこと

頼まれれば人間でも女でなくてもー

斬られて死んだ幽霊
溺れ死んだの

死んだ後 野ざらし髑髏となりながら好いた女の身を案じるの

男達の勝手な都合で殺された女達の念が不思議な形の石となり世を騒がせるの

件(くだん)なる妖怪・牛女に惚れた男の末路

死を選ぶしかなかった若者の何かが美形の若衆人形に宿り怪をなすもの

大人の玩具を売る店から萬女蔵は自身の持ち物の張形を作らせてくれと言われる

以来夢には老女が現れ彼の精を貪る

千里眼お才に助けを乞う萬女蔵だが

助けた女は極上の体の持ち主
船頭は女と暮らすようになる

夫婦になりたいと願うがー

今夜も萬女蔵は 人でない女に声をかけられる

「遊郭(さと)のはなし」で 第2回『幽』怪談文学賞・長編部門特別賞受賞した著者の 独特の世界が広がります

なあにそんなに恐ろしくはありません

だってね ほら女って可愛い生き物ですから

生きていようと死んでいようと・・・・・

「遊んでいかれませんか」

誘う女の白い腕

ちょっと冷たい気がするのですか

これから暑くなりますもの
ちょい冷えるぐらいが・・・オツでは ありませんか

お才と萬女蔵と
シリーズ化する可能性が無きにしもあらずかと思います

「遊郭(さと)のはなし」↓へ感想と紹介入れております 読んでいただけると嬉しいです

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20080616


柴田よしき著「聖なる黒夜」上下 角川文庫

2010-07-08 12:16:28 | 本と雑誌

柴田よしき著「聖なる黒夜」上下  角川文庫
柴田よしき著「聖なる黒夜」上下  角川文庫
柴田よしき著「聖なる黒夜」上下  角川文庫
柴田よしき著「聖なる黒夜」上下  角川文庫
柴田よしき著「聖なる黒夜」上下  角川文庫
麻生龍太郎は警視庁・捜査一課にいる
ちょっと昇進し部下もできた

その分 身軽には動けなくなっている

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が宿泊中のホテルの一室で死体で発見された

両刀使いで男とも女とも寝る男

優しくも残酷にもなる男

麻生は大学の先輩でもある及川に教えられる

韮崎が抱いた男の一人が 山内練なのだと

山内は 麻生が十年前に逮捕し取り調べた相手だった

執行猶予がつくと思っていたのに実刑判決が出たと知り 引っ掛かるものを覚える麻生

大学時代からの経緯があり麻生に複雑な感情抱く及川は 手持ちのカードを全て見せる男ではない

及川に恋愛感情抱き自分をホモだと思っていた麻生はしかし女に惚れ結婚した

が妻は出て行き離婚

結婚はしていないが麻生には関係持つ相手はいる

韮崎を殺した人間を捜す仕事をするうち 麻生は山内の姉や弁護士が十年前の事件を冤罪と考えていることを知った

人間としての山内を壊し堅気としての将来を奪ったのは自分なのかー

捜査は進み少しずつ錯綜した人間関係が浮かびあがってくる

それと共に村上緑子を主人公とするシリーズに登場する人物名も幾つか出て来る

読みながら花咲慎一郎シリーズとの時間の流れも考えてしまう

再読の楽しみというか 数年前初めて読んだ時にはなかったことだが
異様に力を持った物語ゆえに 話の筋を追い次はどうなる?!と急かれるようにページをめくったものだ

韮崎の非道
指示は出すが自分の手は染めない

生きたまま焼き殺された人間

子供を殺され 裁判にしたら自分ばかりか弁護団まで おかしな風聞作られー自身は偽装強盗に輪姦され 挙げ句に彼らに殴り込みかけ 全身蜂の巣となり死んだ女

韮崎の契約愛人でありながら浮気した男はー恋人を輪姦され売られた

麻生は山内を逮捕したゆえ 実は自分も韮崎の標的になっていたのだと及川に教えられる

山内が麻生の幸せを壊したからー麻生は死なずに済んだのだが

麻生が付き合う女すら事件とは無縁でなかった

事件は終わり麻生は一つの決断をする

事件で出逢った男と男

取り調べ室で始まった随分ひねくれた展開の恋物語ととることもできる

それなりにいい男達だが 屈折がハンパではない

数年ごとに自分の中で 柴田よしきさんの本が読みたいという波が来ます

まずは新作を読むうち あのシリーズはどう関連しあっているのだっけ

この名前には読み覚えがあるぞーなど

不幸にして書店で見当たらない本を探し古本屋さんをハシゴしたり

柴田よしきさんの書かれる作品には 不思議な力があります

救いようがないほどの場面を描いていてもー読み続けさせる力

伝奇小説 ホラー物
ほろっとさせて あるよね あるよね そんなこと うんうん
又は こいつらなんて馬鹿なんだって思える登場人物や

つまりは何でも書ける「天性の作家」さんなのかもしれません

関連作品として↓「所轄刑事・麻生龍太郎」紹介と感想入れております

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20100705

こういう作品も書かれるのです「やってられない月曜日」

こちらはあっさりと・・楽しい小説ですhttp://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20100705