ブログ雑記

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女帝 わが名は則天武后を読む

2014-06-28 18:23:12 | Weblog


中国人作家 山颯(シャン・サ)がフランス語で書いた武照(則天武后)の物語だ。
西暦625~705の80年の生涯を描いている。
こんなに一気に読んだ事は久しぶりだった。
作者が詩人だからも知れないけれどとどまる事も無く流れるよう言葉が続いた。
それにしてもこの小説がフランス語で書かれているののだが
吉田良子さんの翻訳が素晴らしくて漢語のイメージを堪能させてくれた。
中国皇帝の権威・権力そして闘争の凄まじさ。
政権を維持する後継者づくりの異常なまでの執拗さ。
皇帝の権力の強力さ。
平民の女子が皇帝にまで上り詰める運命の不思議と裏切りの恐怖、そして対処の凄惨さ。
チベットや現在の中国の状態を見ていて、唐の時代と人間はあまり変わっていないのではと思えてくる。