寝床で毎晩読んでいた山田風太郎の人間臨終図巻を読み終えた。
いつも俯いて読むから頭の重さが首筋に掛かり、それを支えようと肩と肘と背筋で突っ張る姿勢になるので15分も経つと限界が来てしまって、上下で900ページもの本は時間が掛かった。しかし全世界のあらゆる時代の有名な人の臨終の様子をみると人生って思うようにはならないし、過去の業績はどうあれ終末は皆んな同じだと思えてきた。ただ一つ、羨ましく思ったのは、ここに出てくる人はみな我を忘れて没頭出来る“何か”があった。才能もあった、と言う事だ。でも自分には“平凡でも没頭できた毎日”があって、80才を迎えても周りに支えられた恙無い日々の幸せがある。
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