スエーデンの童話作家リンドグレーンの1939〜45 の第二大戦中の日記だ。1940年生まれで今年喜寿をむかる自分の丁度誕生した頃に当たる。周りの国はドイツに席巻され、ソビエトに慄く戦火の只中にあって戦争を回避し続けたスエーデンでヒトラーやスターリン、チャーチル、ムッソリーニ、ルーズベルト、そして枢軸国日本、ユダヤ人の迫害などを思い遣りを持った覚めた目で見つめた日記だった。リンドグレーンの名前など全く知らなかったが1939〜1945年と言うとコピーに惹きつけられて借り出して読んだ。
何故スエーデンは侵略を受けなかったのか?それはスエーデンが強い軍隊で中立を守っていたからだ。中立国だと言っても脆弱な軍隊しか持っていなければヒトラーもスターリンもあっという間に蹂躙してしまっただろうと思う。中立国も言葉だけでは平和は守れないと教えられた。それにしても素晴らしい日記だった。読み終えるとリンドグレーンの作品を読んでみたくなって図書館で調べると「ながくつ下のピッピ」と言うと作品が出てきた。早速借り出して読み始めると、彼女の作品ではなくて、ピッピの翻訳を手掛けていた人の物語を基にした随筆だった。今度は間違わずにピッピの物語を借り出して読もう!
喜寿の奥さんは子供時代に「ながくつ下のピッピ」読んだと言っていた。チョッピリ羨ましかった。