辞書になった男、と言うタイトルに惹かれて借り出した。ケンボー先生と山田先生とは一体誰?
辞書になった二人の男とは一体?それは三省堂国語辞典と新明解国語辞典を編んだ学者の読み物だった。其々の編纂者の筆頭には金田一京助の名前があって、三省堂国語辞典は見坊豪紀が責任者で新明解国語辞典は山田忠雄が纏めた。小型の辞書の原型的な辞書となって三省堂国語辞典は累計1000万部、新明解国語辞典は累計2000万部も売れたベストセラーになった。最近船を編む、と言う小説で辞書作りの様子が克明に描かれていて面白かった。しかしこの佐々木健一氏の“辞書になった男”は二人の辞書作りが、言葉選び、語釈、用法などの解釈の違いなど現実に編まれた辞書で書かれているのでとても面白かった。
私の新明解国語辞典は昭和47年2月10日初版第3刷、53年前に買ったもので時々使っています。