ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

ヘルマン・ヘッセのデスマスク

2012-05-30 15:43:47 | Weblog





ヨーロッパの有名な人のデスマスクはよく目にすることがある。
時々自分の死に顔を想像してみるけれどおかしな顔しか思い浮かばない。
しかし亡くなった父や母の顔に接した時二人とも人生のいい思い出だけが表情に現れているようだった。
自分のことはわからないけれど、まあそれなりの顔になっているだろう。
それにしてもヘッセのデスマスクは彼の人生そのものが凝縮された表情に見える。

老年の価値の332ページからの抜粋 
 老人と老衰は進行します。時として血液はもうそれほど正常に脳を通って流れようとしなくなります。
しかしこの弊害は、よく考えてみるとよい面ももっているのです。人は、もうかならずしもすべてのことをそれほどはっきりと、強烈に感じなくなります。人は、多くのことを聞き逃すようになり、多くの打撃や、針の刺し傷などもまったく感じなくなります。かって自我と呼ばれた存在の一部は、間もなく全体とひとつになってしまうところに行ってしまうのです。 (1946年「ドイツへの手紙」から)

古稀を過ぎると色々な思いが去来する。

ムンクの叫び

2012-05-08 11:55:18 | Weblog


木の根っこを磨いた衝立を昔山奥に住んでいた方から貰った。
一人では持てないぐらいの重さがあって、場所を取るので中々貰ってくれる人がいない、しかし貰ってくれる人がいれば折角だからしまっておくのではなくて飾って欲しい、と言うことで、私に白羽の矢がたって、息子さんと一緒に持って来た。
最初玄関の上がり框に置こうかと思ったけれど、あまり人も来ないし、どうせなら床の間にしばらく置いてみようと思った。        
床の間に置いてじっと眺めていると、顔の形が5っつ見えてきた。その内二つの表情はムンクの叫びのイメージに見えた。         
何度見ても、”ムンクの叫び”のように見える。向かって右隅の2つの口の開け具合は叫びそのもののように見えるけれど??