ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

突然のリストラ、寮からの退去要請

2008-12-22 15:52:04 | Weblog
「明日はどこで寝よう」この言葉を耳にした時背筋を悪寒が走った。

寮を出ればホームレスになるしかない、と悲痛な叫びを上げている人をテレビなどで観ると本当に身につまされる。
お正月を前にして突然寒空の町へほうりだされた人の心情を思うといたたまれない。
一体全体どうしてこのようなことが起こるのだろうか。
豊かなはずの日本で。

それは、経済は限りなく成長していく、という前提に立って政治も経済活動も行われているからではないだろうか。
日本経済もここらで一服して国や企業のあり方を一度見直してもいいのではないか。
ただ大きいことがいいことではない。
大きいものは大きなリスクも併せ持っていることを何時も自覚していなければきっとトヨタのような世界企業もGMなどの二の舞になりかねない。
今回の大企業の景気減速への対応を見るとリスク対応の甘さが如実に見てとれる。

非正規従業員を安全弁にした企業経営は本当の経営ではない。

非正規社員の突然のリストラ

2008-12-20 16:02:04 | Weblog
リーマンブラザースの破綻に端を発したこの景気の下降は、ブレーキに足をかける暇もなく突然視界ゼロの道へ突っ込んでいってしまったような気がする。
そして、ついニ三ヵ月前までは晴れわたった青空が広がって周りには蜜一杯の甘い花が咲き誇っていた筈だったのに、一天にわかにかき曇り、大粒の雹がドット降ってきて、夢を一気にかき消してしまったような状態に見えるけれども、今回の急激な不況もかっての日本のバブルと同じで、ひたすら金融という実体の経済から遊離した、利益を追い掛けるマネーゲームに世界が巻き込まれて、アメリカの金融工学の秘法をおさめた錬金術師たちが調合したサブプライムローンを一見麻薬のような甘い蜜を利かせた証券に仕立てて、その粉をあらゆる証券に混ぜ込んで世界中にばらまいた結果だと思う。

一番いけないのは、金融が経済の先頭に立ってしまったことではないのだろうか。
経済は実業を支えるものであるべきだと思う。
食料にしても油にしても直接受給に関係のないファンドが利益を求めて売り買いするから世界中が困ってしまうのだ。

そのしわ寄せが一番弱いものたちに降り掛かって来るのだ。

トヨタにしてもキャノンにしてもアメリカのバブルを見誤った経営者の責任は重い。
素人考えでもアメリカの景気はまもなく弾けると思えてたのに、ノーブレーキで突き進むのは不思議でならなかった。

非正規社員を企業の安全弁にしてはならない。
非正規社員が企業の利益を生み出していたのを企業は忘れてはいけない。