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日が当たるような当たらないような、そんなところに、このムラサキケマンがたくさん咲いていた。
この花も、春に咲く。
咲き方が、エンゴサクに似ているところもある。
「ケマン」と名がつくものに、「ムラサキケマン」のほかに、「キケマン」もある。
「ムラサキ」や「キ」の色を取ったら残る、「ケマン」とはいったい何?
「ケマン(華鬘)は仏像や堂塔のいただきにつける花飾り。もとインドの風俗で,糸で多くの花をつづって首や身体の飾りとしたのにはじまり,仏前を荘厳するのに用いるようになった。」
「華鬘というのは花の輪をかたちどった飾り物のことで、寺院のお堂の中を飾るものです。」
「ケマンは仏具の一種であり、男女の体を生花などで飾っていたものが、やがて花鳥などを透かし彫りにした仏具へとかわっていった物だそうである。」
…ふむふむ…じゃないよ。
ちっともわからない。
ま、仏具の飾りというところだろうか。
仏具とつながるという、足元の雑草?なのに、結構高貴な命名がされていると感じたしだいである。
久々に晴れ、桜が満開になった一日であった。
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