新潟市北区の福島潟は、北限のオニバスが見られる所。
かつての福島潟は、舟の通行に支障をきたすほど湖面にオニバスの葉が広がっていたが、干拓事業や環境の変化により激減し、昭和40年代には一度姿を消したのだとのこと。
しかし、昭和63年に再発見されたオニバスの保護増殖活動の取り組みが実を結び、今は毎年花が咲くのを見ることができる。
今年は、一人でササッと見に行って来た。
葉も大きくて直径2メートルほどあるものもあり、この葉のとげとげしい様子や
咲いた花の下の方のとげだらけの様子
を見ると、まさに鬼のような怖さがある。
しかも、花のガクのような部分にまで大きなトゲがある。
まさに「オニバス」の名にふさわしい。
しかしながら、その美しさは、ハッとさせるものがある。
残念なことに、今回は、ガガブタを見かけなかった。
ミズアオイには会うことができたけれども。
ミズオオバコらしきものも見かけたが、あまり近寄れなかった。
ここには、三脚や立派なカメラを持って撮影している老人男性ばかりがいた。
かくいう私は、その中では明らかに「若輩者」であった。
(自分のことはよく見たいという意識の表れか?)
続いて場所を移動。
遊潟広場という場所へ。
ここは、先月までは、ハスが咲き乱れていたようだが、今は、わずかに咲き残ったものがあるのみ。
でも、その数の少なさに今咲いているものが美しく感じられる。
最も数多く咲いていたのは、池に浮かんでいたこれ。
ヒシの花だ。
葉は、なるほどひし形をしている。
1cm前後の花が可愛らしい。
池を利用して、水面に映ったビュー福島潟や雲を写す。
日なたにいても、暑さはあるが心地よい空気であった。
秋が来ているなあと感じた水面の花見であった。