ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

2点差を追いつた札幌戦~懐かしい石川直樹の選手交代が試合の行方を左右した~

2017-09-23 17:37:26 | アルビレックス新潟
札幌の先発メンバーを見たら、2人も新潟でかつて正選手として活躍した顔がいた。
菊地直哉と石川直樹だ。
2人とも、奇跡の残留を果たした2012年には新潟のために力を出してくれた選手だった。
菊地直哉は、2012シーズン、新潟の初勝利は彼の広島戦でのゴールから生まれたものではなかっただろうか?
石川直樹については、彼が新潟を去る時のコメントがあまりにも立派だったので、その別れが非常に寂しくなり、ここにも書いたことがある。

そんな2人との対決。
新潟でそのシーズンを知る選手は、今季誰がいるだろうか?
2人は、今日の新潟との対戦で、新潟サポに対して何を思っていただろうか?
2人ともDFでの出場だったので、新潟に点をやらないことが彼らの仕事だったのだ。
彼らの仕事は、87分までは遂行できていた。
札幌は、前半終了直前に先制し、後半も早いうちに追加点。
新潟相手に2-0とリードし、ホーム戦に強い札幌の姿を見せていた。

さて、この試合、前半の途中に新潟FW富山と札幌GKク・ソンユンがぶつかって、数分後両者が交代せざるを得なくなり、両チームとも想定外の交代枠を1つ使わざるを得なかったのだ。
その選手交代の枠が、後半の終盤に試合をもつれさせることになる。
新潟は、アルビレックス新潟シンガポールから今季入団した、苦労人の河田が、ケガで退場した富山に代わって途中出場をしプレーしていた。

2点をリードし守備を固めるようになった札幌に対し、新潟は攻勢に出る。
ついに、80分、河田のJ1初ゴールが決まった。
距離のあるところをヘディングでふわりとゴールネットを揺らした。
1点差となったが、札幌は、FWのジェイに代えて、MF稲本を起用し、守備固めを図る。この裏には、長らくけがをしていた稲本を出場させたいという考えがあったようだ。

だが、負ける訳にはいかない新潟の攻勢は止まらない。
ホニがスピードを生かして再三ゴールに迫った。
そのホニとマッチアップしていたのは、先述の石川直樹。
攻守にわたって、アップダウンを繰り返して奮闘していたのだった。
86分、ついに石川直樹の両脚が悲鳴を上げた。
札幌は、最後の交代枠に使いたかったFW都倉ではなく、DFを使わざるを得なくなり、87分に石川に代わり、DFの河合を出場させることになってしまった。

しかし、新潟は、87分に河田がこの日2本目のゴールを決めた。
ついに同点。
この後も、新潟の方が攻め込む時間はあった。
結局、5分のアディショナルタイムでも決着はつかず、ドローとなった。
新潟にとっても、札幌にとっても、痛い引き分けである。

新潟は、首の皮1枚だけ残す勝ち点1。
しかし、すぐ上位のチームとの勝ち点差は大きいままだ。
ただ、劣勢をはね返し、0-2の80分から2点を追いついてみせたことも事実。

新潟から、たくさんの人が札幌まで応援に行っていた。
新潟サポには涙を流していた人もいた。
同点に追いついたことへの感動なのか、降格にまた少し近づいてしまったことへの悔しさなのか…。
でも、現地まで行って、声を枯らして応援してくれてありがたいな、と思う。

次は、1週間後の神戸戦。
ホームで、勝ちを見届けよう。
コメント
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