サッカーJ2リーグ第20節、ヴォルティス徳島対アルビレックス新潟。
互いに水曜日に天皇杯の一戦を戦ってからの今日の一戦。
徳島は7連戦だが、リーグ戦は5戦連続勝ちなしなので、ホームでの試合で勝ちたいところ。
同じようなつなぐサッカーを志向するチーム同士の戦い。
だが、新潟の方が攻撃力はあるはず、と信じてDAZN観戦。
つなぐサッカーを身上とするチーム同士の一戦らしく、ボールがよく動いて面白い。
互いに動きがきびきびして、単純なパスミスも少なかった。
これはいい試合になるな、と思って見ていた。
ところが、前半19分、やらずもがなのPKを与えてしまい、新潟が久々に先制された。
ホーム戦は9連勝中だが、アウェイ戦での勝率はよくない新潟なので、不安になった。
まして、メンバーが違うとはいえ、3日前の天皇杯熊本戦では大敗しているから、焦らなければいいが、と心配した。
それでも、リーグ戦では3戦連続3-0で3連勝中だから、
簡単に負けるはずはない。
なんとか追いついて逆転してくれるだろう。
できれば、前半のうちに同点にして。
そんな願いが通じたかのように、前半44分、FW谷口のヘディングゴールが決まった。
振り出しに戻して、後半の逆転に期待した。
後半になると、徳島のファウルが目立つようになった。
ファウルで新潟の攻撃を止めようとしているようにも見えた。
もっといい試合になると思ったのに、ファウルばかりになるあたりが今季の低迷と関係があると思えた。
そして、傷む選手が増えていった。
新潟のボール保持率は高くなったが、守りが固い徳島を攻めあぐねた。
後半20分には、疲れの見えてきた星、伊藤、本間に代えて、小見、高木、秋山を入れた。
だが、さして好転はしなかった。
むしろ、相手のプレスに、消極的になっているようにも見えた。
そこから、決定的なピンチを2回も作ってしまった。
だが、幸いDFのがんばりで、紙一重でかわすことができた。
そして、アディショナルタイム、相手のファウルから得たFKの流れから、小見のシュートがゴールネットを揺らした。
勝ち越し!と思ったが、残念ながらオフサイドの判定。
そのまま試合終了となった。
1日早く試合を終えた新潟は、この勝ち点1で、今日試合のなかった仙台を得失点差で上回り、首位となった。
まあ、明日の試合で仙台や横浜FCが勝つと、抜かれてしまうけれども。
試合後の、DAZNのインタビューは同点ゴールの谷口だったが、勝てなかった悔しさを体全体で表しているように見えた。
インタビュアーも、なんとか同点ゴールの喜びを彼から引き出そうとしていたが、むっつりした不機嫌な表情で短い言葉を出すだけだったので、閉口しているように感じられた。
それだけ、勝利への渇望は強いのだ、と頼もしく思った。
インタビュアーが、谷口にも松橋監督にも、「この勝ち点1をどう次の試合につなげていきますか」なんて愚問を発していたが、監督は、「次の試合でなく、今季の最終戦までつなげていく」というような言葉を返していた。
さすがだね、松橋監督。
以前は、アウェイでの引き分けは、勝ちと同じくらい価値があるなんて言われてもいたけれど、今はそれではみんな満足できないのだ。
選手も、監督も、チームも、サポーターも、みんな勝利を求めている。
次節アウェイ大分戦で、早いもので今季の半分の試合が終わる。
一戦必勝を続け、4か月余り後には歓喜が訪れるといいなあ。
Visca Albirex !!