ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

とんだ災厄4連続(前編)

2024-11-20 20:38:55 | 生き方

日曜日の夕方から月曜日の夕方までの24時間に、とんでもない災いに見舞われてしまった。

まあ、自分が悪いのもあったけど、…。

恥をしのんで、とんだ災厄4つをさらすことにする。

 

日曜日の夜、旅館に泊まった。

ホテルではなかったが、たまにはいいだろう。

温泉にも入れるし。

…そんな思いで宿泊した宿。

実は、とんでもない目にあった。

宿泊に当たって、期待は、温泉にゆっくりつかることだった。

泊り客も多くなく、風呂に行くと、誰も入っていなかった。

やった。一人でゆっくり入ることができるぞ。

体にお湯をかけ、浴槽に入ろうとして、片足を入れた。

その瞬間、思わず、飛び上がった。

熱い!!

ここの風呂は、熱くしているのかな。

ならば、湯温に体を慣らしながらゆっくり入るしかない。

だが、かろうじて両足を入れたが、すぐにダメ!

飛び上がって、浴槽から出た。

こういうときには、水を入れればいいのだが、なんと浴槽そばに水道の蛇口はない。

誰もいないのをいいことに、一番近いシャワー(それでも浴槽から遠い)から水を強く出して浴槽めがけてしばらく水をかけ続けた。

だが、焼け石に水とはこのこと。

全然湯の温度は下がらない。

我慢してへそまでつかってみたが、

…やっぱ、無理!!!

と、湯から急いで上がった。

体だけ洗って、入るのはあきらめた。

 

クレーマーと思われるのは嫌だったが、フロントの方に、お湯が熱すぎて風呂に入れないことを告げた。

すると、昨日の客が「湯がぬるいからもう少し熱い方がいい」と言われたそうだ。

「でもね、今本当に熱いから。ほかのお客さんから苦情が出ると悪いから、クレーマーと思われてもいいからお知らせしますね。」

と、私が言うと、実際に言って確かめてみたようだ。

10数分後、

「本当に熱かったです。水が出るようにホースをつなげたから、熱かったら水を出しながら入ってください。」

と言われた。

だけど、もうあんなに熱い思いをした後だったので、もう一度風呂に行く気にはなれなかった。

熱湯風呂で温泉を楽しめないなんて、なんということだろう。

 

風呂につかることができなかったので、仕方なく部屋で、テレビを見ていた。

見たのは、日本対キューバの野球の試合。

日本の楽勝かと思って見ていた9時過ぎ、頭がかゆいなと思って手をやったら、プーンという羽音と視野の隅っこに映ったその姿…蚊だ!

こんな時期になってもまだ蚊がいるのか、と思いつつ辺りをうかがうと、1匹飛んでいるのが見つかった。

追いかけて、パチン!やっつけた。

野球の試合は、しだいにミスもあって、接戦の様相になりそう。

ついに同点になってしまった。

すると、また1匹蚊が出てきた。

え?この時期、2匹も蚊が出るの?と思いつつ、これもなんとか見つけてやっつけた。

 

まだ同点だったが、次の日のこともあるので、10時半に明かりを消して寝ようとした。

少しうとうとしかけた時、耳元にフ~ンという蚊の飛ぶ音。

なんだ!?3匹目まで出るなんて!!

明かりをつけて、目を凝らす。

仕方がないからテレビも付けてみると、野球は最終回の表、日本7-6と1点リードだが、キューバがなんと1死満塁のチャンス。

3匹目の蚊を見つけて、これもやっつけた

日本のピッチャー藤平も、なんとかやっつけろ、と念じていたら、最後のバッターを三振にとって、日本に勝利をもたらした。

もう11時を過ぎていたが、電気を消してまた寝ようとしても、なかなか寝付けなかった。

 

まさか4匹目はないよな、と思っていたら、11時半過ぎ、頭の辺りにプーンという音。

また出た!4匹目なんて、もう限界!!

フロントに行って、宿の人を呼び出した。

蚊が出て寝られないと言うと、おばあちゃんのその人は、「ちょっと待っててください」と言って、奥に引っ込んでいったまま、なかなか戻って来なかった。

やがて持ってきたのは、蚊取り線香と、それ取り付けるためのニンジンに刺したつまようじ。

これを作っていたから時間がかかったのか。

さっそく部屋に戻って、蚊取り線香に火を着けて寝ようとしたが、さすがに簡単には眠れない。

さっきの蚊らしい羽音がフーン、フーンと聞こえていたが、やがて蚊取り線香が効いたのか音がしなくなった。

代わりに、雨音、風で戸がガタガタいう音が気になる。

やっぱり眠れない。

1時半くらいになって、ようやく意識がなくなった。

 

熱湯風呂に、季節外れの蚊の襲来。

なんかとんでもない宿に泊まってしまったな…。

そんな思いでいたのだったが、災難は翌日に引き継がれるのだった。

(後編に続く)

コメント (2)
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