ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

とんだ災厄4連続(後編)

2024-11-21 17:57:27 | 生き方

(前編からの続き)

3 

翌朝は、熱湯風呂のショックと蚊による寝不足が大きかったせいか、体に変調が起こっていた。

なんと、お通じが通じなくて困ったのだ。

「門」の近くまで来ていて出したくてたまらないのだが、そこを突破できないのだ。

そこでたまっていて痛くて苦しくて困ってしまった。

 

でも、出発しなくてはいけない時間になったので、仕方なくお通じできないまま、宿から出発。

熱湯風呂に、相次ぐ蚊の襲来と、熱烈歓迎していただいた、思い出深い宿になった。

おまけに、今度は自分の体に変調が起きるとは…。

 

向かった先が袋田の滝。

そこでは、光のトンネルや大きな滝など素晴らしかったから、下の痛みも少し軽減していた。

見終わった後、苦しくなったので、公衆トイレでまたがんばってみたけど、ダメ。

やっぱり苦しい。

 

約2時間の車運転の後、また別の公衆トイレでがんばったが、ダメ。

持ち合わせていた胃薬を飲んでみたが、改善の気配はなかった。

苦しい、苦しい。

 

 

この後、親類宅を訪問した。

懐かしいいとこや、伯母に会えてうれしかった。

伯母は90代だが、はきはきしていて元気な口調なのがうれしかった。

訪問中は、幸いトイレに行きたいとは思わなかった。

そこを辞して、あとは新潟に帰ることにした。

 

高速道路に乗って、サービスエリアで小休止。

当然のように、トイ活(トイレ活動)をした。

努力を重ねたせいか、昼に飲んだ胃薬が少しは効いたのか、ずっと塞がっていた一部が「開門」。

すっきりとまではいかなかったが、一部出たことによって、ようやく苦しみから解放された。

7時間も、この苦しみと戦っていたので、解放された喜びは大きかった。

ああ、完全じゃないけど、やっと楽になったぞ!

うれしいなあ。

…3つ目の災いは、この開門しない苦しみであった。

あとは、気持ちよく運転して帰るだけだと思ったのに、まさかこのサービスエリアのトイ活が、もう一つの悲劇を生むことになるとは思わなかった。

 

3時間高速を走って、下道に降りると、目の前はゆっくりと乗用車が走っていた。

多少イライラしそうになりながら、私の車の後ろにも何台も車がつながっているのが確認できた。

可能なら抜きたいのだけど、すでに日は暮れているし、道も広くなく危ないから、ずうっと30分以上、後ろを付いていった。

やっと前のゆっくりな車と別れることができ、イライラから解放され、10分ほど走って、ようやく家に着いた。

 

いろいろあったけど、やっとわが家に着いたよ。

さて、荷物を下ろそう。

その前に、運転の邪魔だからと外しておいたウエストポーチを持って、…と。

…ない!ない!?ない!!??

え~!!?そんなバカな!!

ウエストポーチがない!!

ウエストポーチには、財布も入っていた。

現金だけでなく、キャッシュカードやポイントカードなども、たくさん入っている。

うわあ~、どうしよう!!!?

どこでなくした?

そうか、サービスエリアのトイレだ。

思い出した。

用を足すために外して、棚のようなところに上げて置いたのだった。

なのに、「開通の喜び」が大きかったものだから、それに紛れて、ウエストポーチをとり忘れてしまったのだ。

なんてこった!!!

心臓バクバク、冷や汗ダラダラ。

あれからたくさんの時間がたっている。

悪い人に拾われていたら、もう返ってこない。

カードを悪用されたらどうしよう?…⤵

 

それでも、まずはサービスエリアに電話だ。

スマホで検索するにも、もどかしくて時間がかかった。

やがて、電話がつながると、「ありますよ」という話。

すぐには信じられなかったが、トイレ掃除の作業員の方が見つけて、届けてくれたのだそうだ。

入っている物を確認すると、何も取られてはいなかったことが分かった。

ホッとした。

着払いで荷物を送ってくれるように頼んで、住所や名前などを告げた。

 

2日後、小さな段ボール箱が届いた。

丁寧に梱包材でくるんであった。

開けてみると、アルビ選手のキーホルダーがついた黒いウエストポーチ。

まぎれもなく私が置き去りにしてしまったウエストポーチだった。

さっそくサービスエリアに電話をして、大きな感謝の気持ちを伝えた私であった。

 

 

…熱湯、蚊、閉門、置き忘れ。

わが身が招いたものもあるけれど、24時間の間に4つも災厄に見舞われた私だったのである。

なんだかね~…(タメイキ)

でもね、4番目の、置き忘れたウエストポーチが手元に返ってきたということは、幸運だったのだから、これからいいことが続くと思いたいね。

コメント (2)
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