ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

高校時代の同級生から、久々の電話だったが…

2009-09-02 23:14:42 | 「育」業
先日、昔の高校の同級生から、何十年ぶりかで、突然電話がかかってきた。
「明日の選挙で、もしよかったら○○党に入れてくれないか。」
と言う。
そうか、十数年前から彼は、その団体の考えを支持していたのだったなあ。
と思いながら、聞いていた。
「前までは、自民党に入れていたけど、今度は、どうも民主党が勝ちそうだから。そこは、日教組が支持しているから、学力がますます下がるよ。だから、自分たちでなんとかしなきゃならんと思って、立ったんだよ。」
教育で学力だけを問題にする彼の口調に、カチンときた。

今、数値で表す学力だけが問題にされている。
そのために、環境が整備されているかどうかということは、ちっとも話題にされていない。
子どもはおとなしく座って授業を受ける者、弱者である。
対するに教師は大人で権力者。強者である。
という思い込みが、世間にはある。
とんでもない。昔と今は、子どもが育っている環境が違うのだ。
今の子どもは、大人が育ってきたときの昔の子どもとは違うのだ。
子どもたち一人一人に身に着くようにものを教えていくのは、容易ではない。
まず、じっと話を聞いていられない子、自分の思い通りにならないと怒り出す子やふさぎきってしまう子、などがいる。
なかなか心が育たないのだ。
そういう子ども一人一人に対応しようとすると、今までのように教師が居丈高に語るだけでは、通用しないのだ。

全国学力テストなどで教育により激しい競争を持ち込み、子どもたちを追い込み、教員免許更新制などで教師に多忙さの追い打ちをかける、今の日本。
教育の現場は厳しい。
ベテランが、対応しきれず通用しなくなって悩み、心の病に陥る教師も少なくない。
だから、学力を高めるのは、簡単ではない。
子どもたち一人一人に対応できるようにするような環境の整備が必要なのである。
日教組であるかどうかが問題なのではない。
30,40人も1学級にいては、子ども一人ひとりと教師は向き合えない。
現代では、15人くらいが上限である。
今の、数値で表すだけの学力が、果たして日本の子どもの将来の幸せにつながるものなのだろうか?
心を育てることの方がもっと大切なのではないだろうか?

電話の向こうの彼に、いつの間にか訴えていた。
「まあ、とりあえず、よかったら、○○党に入れてくださいな。」
最後に彼は繰り返し、電話は終わった。

衆議院選挙は、民主党の圧勝に終わった。
特に大きな期待はしていないが、少しでも、子どもと教師が人間らしく過ごせる学校になるような、そんな環境を整えてくれるような政策の実行を、やはり、期待してしまうのだ。
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1 コメント

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Unknown (蜂 吾郎)
2009-09-04 10:57:38
「数値で表すだけの学力より、心を育てることが大切‥‥」私も同感です。

昨年より地元の小学校の学校評議員を引受け、PTA会長退任後、十数年ぶりに学校に携わるようになった私です。

現在の教育現場を知るにつれて、子供たちが伸び伸び育つ環境が無くなって行くように感じています。

そんな中で50foxonmywayさんが自分の理念に基づく健全な教育に奮闘されていることに敬意を表します。

しかし、胃のポリーブが気になります。おそらく多くのストレスの蓄積が原因でしょう。

健康であってこそ何事にも挑むことが出来るのです。

くれぐれも御身第一に考えての毎日をお過ごし下さい。







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