3日目、美しき花の島、あこがれだった礼文島に渡る。
島全体で平地が広がるところはあまりなく、丘がずっと続いている印象。
礼文島は、利尻島以上に、平地で高山植物が見られるといわれている。
そんなこともあって、時間によって歩けるコースもいくつか整備されている。
島全体を縦断する8時間コース。
北端のスコトン岬を巡る4時間コース。
礼文岳登山コースも約4時間。
約2時間というのは、礼文林道コース。
そして、最も人気があるのが、花も海岸の景勝も見られるという桃岩コースも2時間コース。
いくつかある中で、最もよく花見ができるということで、桃岩コースを歩くことを選んだ。
利尻島に宿泊していると、礼文島まで渡らなければいけない。
利尻島から出る礼文島行きの始発は、9:30発で鴛泊港から出発するフェリーである。
ホテルの車を頼んで、鴛泊港まで行く。
前日自転車で通った道路は、すでによい思い出である。
この日も、前日同様沓形周辺は曇り空。
それなのに、鴛泊港では、利尻山がはっきり見えるほどにそびえていた。
利尻島は、たいした大きさの島ではないのに、島の中で天気が大きく違うことは、発見であった。
ただ、礼文島は晴れという予報であった。
特に、午後からの方がよいらしい。
期待を込めて、フェリーに乗船した。
40分ほどで、礼文島の香深港に着いた。
フェリーターミナルには、観光案内所が設けられていた。
桃岩コースを行きたいのだ、と言うと、まもなく「知床」行きのバスがあるから、そこまで行くとよいとのことであった。
知床、と言っても、あの知床半島ではない。
礼文島の南端の地名が「知床」なのである。
10分ほど揺られると、バスは終点知床に着いた。
案内板に誘導されて畑の中の道を登っていく。
次第に、利尻・礼文特有の、大きな樹木のない風景が広がるようになっていく。
いかにも北海道、いかにも利尻・礼文らしい緑の広がりに、感心する。
そして、次第に、こちら特有の植物たちにも出合い始めた。
トウゲブキ
シオガマギク
キタノコギリソウ
エゾノコギリソウ
クルマバナ
チシマワレモコウ
私たちは、花を見つけては写真を撮る。
後から来た、同じバスで来た人々に、次々に追い越されていく。
でも、私ら夫婦の目的は、じっくりと花見旅なので、一向に気にしない。
しだいに、前後に誰もいなくなってしまった。
それと時期を同じくして、周囲が霧に包まれるようになってしまった。
元地灯台という景勝ポイントに来たが、やはり濃い霧の中。
前方から、ガイドさんが先頭になって、年輩のおじちゃま・おばちゃま方のグループが、大挙して反対方向からやって来た。
待ってあげていると、そこは皆様礼儀正しく、「こんにちは。」「ありがとうございます。」と声をかけて行く。
ここで、私のデジカメに赤の点滅の表示がされるようになった。
しまった。昨夜充電しないままだった。
ま、いいや。なるべくOFFにしておいて、完全にバッテリー切れになるまで撮れるだけ撮ろう。
そう決めながら、あまり写真は撮らずに前へ進む。
時折、霧が少しだけ晴れる。
そうすると、眼下に海が見える。
霧さえなければ、きっとこのコースは、本当は色とりどりの花々と青い海で美しい風景が見えるのだろうなあ…と、残念に思う。
霧に包まれた歩道の周辺は、白、黄、ピンク、紫などの色した花々が花畑のように、散らばっていた。
その中に、ついに、礼文島の固有種、レブンウスユキソウも発見!
やがて、霧が少し晴れて来た。
遠方が見えて来た。
島の丘のアップダウンが見渡せるようになってきた。
草原の向こうに、山のような重なりがいくつか見えた。
もう少し早く晴れてくれれば、先程の場所ではきっと素晴らしい景色を見ることができたであろう、と改めて口惜しい。
空腹を感じて、景色のよいところで昼食。
前日買っておいたパンを食した。
そこから200mも歩くと、コースの終点。
あとは、急速に下るだけ。
この下りが急で、結構ひざに来た。
途中で、翌日名前がわかった「イブキジャコウソウ」を目ざとく発見。
山道の出口で、ウバユリも発見。
たくさんの花見ができて、とてもウキウキした。
途中から、あまりにもたくさん見過ぎて食傷気味になるほど楽しかった。
とはいうものの、今日は、ここを歩いただけで、なんだか疲れを感じた。
前日のサイクリングの疲労が徐々に出て来たか?
…ということで、14:10発のフェリーに乗ることにした。
この便は、礼文島・香深から利尻島・沓形に直接渡ることができる。
フェリーの場に向かう途中、かもめが働く人間の近くにいるのを見た。
その体も、態度も、結構でかいのに驚いた。
やがて、乗ったフェリーが沓形港に着いたが、まだ午後3時で、早い。
沓形岬公園周辺をうろつくことにした。
エゾオグルマ
と思われる植物を見たりしながら、ホテルに戻った。
節電(?)が効果があってか、デジカメのバッテリーもなんとかもたせることができた。
併設されている温泉保養センターの湯につかり、疲れをとった。
前日もこの日も、温泉に入ることができるのはいいなあ、と思ったしだいである。
夕日の輝きも美しく、3日目の滞在で、初めて沓形から利尻富士を眺めることができた。
島全体で平地が広がるところはあまりなく、丘がずっと続いている印象。
礼文島は、利尻島以上に、平地で高山植物が見られるといわれている。
そんなこともあって、時間によって歩けるコースもいくつか整備されている。
島全体を縦断する8時間コース。
北端のスコトン岬を巡る4時間コース。
礼文岳登山コースも約4時間。
約2時間というのは、礼文林道コース。
そして、最も人気があるのが、花も海岸の景勝も見られるという桃岩コースも2時間コース。
いくつかある中で、最もよく花見ができるということで、桃岩コースを歩くことを選んだ。
利尻島に宿泊していると、礼文島まで渡らなければいけない。
利尻島から出る礼文島行きの始発は、9:30発で鴛泊港から出発するフェリーである。
ホテルの車を頼んで、鴛泊港まで行く。
前日自転車で通った道路は、すでによい思い出である。
この日も、前日同様沓形周辺は曇り空。
それなのに、鴛泊港では、利尻山がはっきり見えるほどにそびえていた。
利尻島は、たいした大きさの島ではないのに、島の中で天気が大きく違うことは、発見であった。
ただ、礼文島は晴れという予報であった。
特に、午後からの方がよいらしい。
期待を込めて、フェリーに乗船した。
40分ほどで、礼文島の香深港に着いた。
フェリーターミナルには、観光案内所が設けられていた。
桃岩コースを行きたいのだ、と言うと、まもなく「知床」行きのバスがあるから、そこまで行くとよいとのことであった。
知床、と言っても、あの知床半島ではない。
礼文島の南端の地名が「知床」なのである。
10分ほど揺られると、バスは終点知床に着いた。
案内板に誘導されて畑の中の道を登っていく。
次第に、利尻・礼文特有の、大きな樹木のない風景が広がるようになっていく。
いかにも北海道、いかにも利尻・礼文らしい緑の広がりに、感心する。
そして、次第に、こちら特有の植物たちにも出合い始めた。
トウゲブキ
シオガマギク
キタノコギリソウ
エゾノコギリソウ
クルマバナ
チシマワレモコウ
私たちは、花を見つけては写真を撮る。
後から来た、同じバスで来た人々に、次々に追い越されていく。
でも、私ら夫婦の目的は、じっくりと花見旅なので、一向に気にしない。
しだいに、前後に誰もいなくなってしまった。
それと時期を同じくして、周囲が霧に包まれるようになってしまった。
元地灯台という景勝ポイントに来たが、やはり濃い霧の中。
前方から、ガイドさんが先頭になって、年輩のおじちゃま・おばちゃま方のグループが、大挙して反対方向からやって来た。
待ってあげていると、そこは皆様礼儀正しく、「こんにちは。」「ありがとうございます。」と声をかけて行く。
ここで、私のデジカメに赤の点滅の表示がされるようになった。
しまった。昨夜充電しないままだった。
ま、いいや。なるべくOFFにしておいて、完全にバッテリー切れになるまで撮れるだけ撮ろう。
そう決めながら、あまり写真は撮らずに前へ進む。
時折、霧が少しだけ晴れる。
そうすると、眼下に海が見える。
霧さえなければ、きっとこのコースは、本当は色とりどりの花々と青い海で美しい風景が見えるのだろうなあ…と、残念に思う。
霧に包まれた歩道の周辺は、白、黄、ピンク、紫などの色した花々が花畑のように、散らばっていた。
その中に、ついに、礼文島の固有種、レブンウスユキソウも発見!
やがて、霧が少し晴れて来た。
遠方が見えて来た。
島の丘のアップダウンが見渡せるようになってきた。
草原の向こうに、山のような重なりがいくつか見えた。
もう少し早く晴れてくれれば、先程の場所ではきっと素晴らしい景色を見ることができたであろう、と改めて口惜しい。
空腹を感じて、景色のよいところで昼食。
前日買っておいたパンを食した。
そこから200mも歩くと、コースの終点。
あとは、急速に下るだけ。
この下りが急で、結構ひざに来た。
途中で、翌日名前がわかった「イブキジャコウソウ」を目ざとく発見。
山道の出口で、ウバユリも発見。
たくさんの花見ができて、とてもウキウキした。
途中から、あまりにもたくさん見過ぎて食傷気味になるほど楽しかった。
とはいうものの、今日は、ここを歩いただけで、なんだか疲れを感じた。
前日のサイクリングの疲労が徐々に出て来たか?
…ということで、14:10発のフェリーに乗ることにした。
この便は、礼文島・香深から利尻島・沓形に直接渡ることができる。
フェリーの場に向かう途中、かもめが働く人間の近くにいるのを見た。
その体も、態度も、結構でかいのに驚いた。
やがて、乗ったフェリーが沓形港に着いたが、まだ午後3時で、早い。
沓形岬公園周辺をうろつくことにした。
エゾオグルマ
と思われる植物を見たりしながら、ホテルに戻った。
節電(?)が効果があってか、デジカメのバッテリーもなんとかもたせることができた。
併設されている温泉保養センターの湯につかり、疲れをとった。
前日もこの日も、温泉に入ることができるのはいいなあ、と思ったしだいである。
夕日の輝きも美しく、3日目の滞在で、初めて沓形から利尻富士を眺めることができた。