友達から招待を受けまして、歌舞伎を見に、「京都 南座」 に行きました。
三月花形歌舞伎
「加賀見山再岩藤」(かがみやま ごにちの いわふじ)
骨寄せの岩藤
(パンフレットより:草履を振り上げる、こわ~い岩藤)
市川亀治郎 七役早替り
「花の山の場」 宙乗りにて相勤め申し候
河竹黙阿弥 作
市川猿之助 補綴(ほてつ)・演出
伯父にあたる猿之助十八番の復活狂言を亀治郎が演じるというものでした。
「早替り」 は驚愕でした。
多賀大領: 多賀家の当主
御台 梅の方: 多賀大領の正室
奴 伊達平: 多賀大領の家臣、長谷部帯刀と主従関係
望月弾正: 多賀大領の側室、お柳の方の兄
鳥居又助: 多賀大領に追放された家臣、花房求女(くめ)その花房家に
かつて仕えていた
岩藤の亡霊: お家横領に加担して命を落としたお局。
八丁畷の土手に散らばっていた骨が集まり、
岩藤の亡霊が姿を現す。
長谷部帯刀: 多賀大領の家臣
この七役を、時には30秒ほどの早替りで登場されるのには、驚きでした。
(何秒かなと数えたりして… (^_^;))
三幕 第二場 「花の山の場」 宙乗りにて 相勤め申し候
ということで…、
一旦姿を消した岩藤の亡霊が生前の岩藤の姿となって現れ、
満開の桜を眺めながら、悠然と空中を飛び周ります。
日傘をさして、華やかな打掛姿の亀治郎さんは、
客席の上をしばらく空中散歩です。
笑顔で金の扇をひらひらさせながら正に空を歩いているようでした。
時には視線を観客の目に落としながら…、
そして、三階の客席のうしろに消えました。
あの笑顔、演じているのを忘れてほんとに空中散歩を楽しんでおられる様でした。
善悪男女を見事に演じ分けられ、すばらしかったです。
特に、最初の大乗寺観音堂の階段上にすっくと現れた御台、梅の方の美しさは
眼を見張るものがありました。
奴 伊達平
共演者には、中村翫雀、中村獅童、中村壱太郎(かずたろう、祖父は坂田藤十郎、
父は中村翫雀) がいらっしゃいました。
前々から一度見に行ってみたいと思っていた歌舞伎、ひょんなことから
実現しました。TVで見ていても、なかなか最後までしっかり見ないのですが、
生で見ると素晴らしい。 最後までワクワクの4時間でした。
澤潟屋~!