鴨川や高瀬川ほどに有名ではありませんが、
京都の中心を南北に流れる川に「堀川」 があります。
堀川に沿って、北から「晴明神社」「一条戻り橋」「二条城」
と続きます。
安倍晴明ともゆかりの深い一条戻り橋辺りから歩いて…、
川に降りてみました。
長い間、水が無かったのですが、川の流れが復活し両岸は遊歩道になりました。
堤の石垣に大木が、ギリギリ!植わっています。
根もむき出しで、よく持ちこたえていますね~(@_@)
石垣から、石材で出来た排水溝のようなのが飛びだしていました。
昔はここから雨水やひょっとして家庭排水なども流れ込んだのかもしれません。
「堀川第一橋」 堀川を渡る中立売通に当たります。
この橋は、「京都御所」 と 「二条城」 を結ぶ公儀橋でした。
明治6年に架けられた当時の姿そのままに残っています。
この橋と並んで、「京都市電」 が走っていた橋がありました。
↑ 写真の一番上に黒アーチ状に見えるのが、「堀川第一橋・公儀橋」
その下、コンクリートの橋が「京都市電」 の走った初代の橋。
そして、堤の一部がレンガ造りの部分が、次に架けられた市電用の橋の土台、
堀川を斜めに架かっていましたので、
レンガ造りの橋の土台も南北にズレています。
川の流れの中に、四角い敷石がいくつかありますが、その横がそれです。
ここに市電が走っていた頃の様子を写した絵葉書を郵便局で求めた事があります。
京都四条大宮郵便局長さんが写されていたものです。
京都北野線、堀川を斜めに走る(堀川中立売)
川に転げ落ちそう、市電、沢山の人が乗っています。
昭和35~36年頃の様子。
堀川沿いを、こんな風に走っていました。
電車の停留所も、川に落ちてしまいそう。
堀川は、そもそも自然の川だったものを、1200年前、平安京造営の時、
運河として整備された川で、これで2度目の大変身ということになるんですね。
長い間、水の流れない川だった、あまりイメージの良くない堀川は
11年掛けて、50年ぶりに水の流れる川に戻り、
市民の憩える遊歩道も添えられました。
昔の姿ではなく、新しい都市の姿になりました。
この姿、有りや?無しや?
いずれにしても、「堀川」 の歴史はこれからも続きます。
川の流れの如く…、