四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

故郷塚

2005-05-26 17:01:06 | 俳句
 芭蕉翁の松尾家菩提寺は、伊賀上野の真言宗愛染院です。
「野さらし紀行」に死に目に会えなかった母の墓参を詠んだ
『手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜』、
「続猿蓑」に『家はみな杖にしら髪の墓参り』があります。
謎の女性・寿貞尼の死を痛んだ句碑もありました。
『数ならぬ身となおもひそ玉祭り』。三句ともに切ない秋の句です。
翁の遺髪を埋めた故郷塚もあります。合掌
  故郷塚藁屋にはらふ春しぐれ  駿
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