四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

親子の情

2008-07-23 05:50:10 | 生かされて今日
 親と子供の情をうたう短歌(朝日歌壇)三首をどうぞ。

○私がこんなにやさしくないなんて介護の日ゝに思い知るなり    黒木幸枝
    綺麗事ではすまない老病の介護に胸が詰まります。親への恩返しとは云うが、自責の念がさいなんで来て辛いですね。

○元気なら良いのだけれど父の日に何も届かず娘を思う    桃村聖一
    遠く住んで音信無き娘を案じるお父さんが切ない。電話の1本くらいしろよ。

○子供らの電話かからぬ父の日のわれに雲あり風あり書あり    藤田 恭
    誰ひとり電話もくれない父の日を自分で励ましているのである。墨をすり心を慰めるよき趣味をお持ちですくわれます。
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