宇治川はうねる波音に春の到来を知らせてくれ、鴨長明『方丈記』冒頭の名文を思い出します。豊かな長寿社会となりましたが、大自然を前にすると人生は水のアブクと同じで瞬間の生だ。ただ、死はサムシング・グレート、大いなるいのちに戻る希望だと高僧は教えます。
けれどそこ、死に至るまでの「老と病と」がとても永いのが長明の鎌倉時代と違う点ですね。科学が進んだ現代でも肝心の自分の将来、寿命は分かりません。神仏のみ手のままにです。亡くなった親や親戚、友だちや会社の仲間の多きことよ。「諸行無常」と釈尊は喝破されました。
『ゆくかわのながれはたえずして、しかももとのみずにあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつきえかつむすびて、ひさしくとどまりたるためしなし。
よのなかにあるひととすみかと、またかくのごとし』 ホントに納得ですが、どうしよう。
けれどそこ、死に至るまでの「老と病と」がとても永いのが長明の鎌倉時代と違う点ですね。科学が進んだ現代でも肝心の自分の将来、寿命は分かりません。神仏のみ手のままにです。亡くなった親や親戚、友だちや会社の仲間の多きことよ。「諸行無常」と釈尊は喝破されました。
『ゆくかわのながれはたえずして、しかももとのみずにあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつきえかつむすびて、ひさしくとどまりたるためしなし。
よのなかにあるひととすみかと、またかくのごとし』 ホントに納得ですが、どうしよう。