四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ワシントンDC紀行(その11)

2011-01-28 16:40:49 | 生かされて今日

 地下鉄でケネディ大統領が眠るアーリントン国立墓地へ行きました。一部凍結したポトマック川を渡りペンタゴン駅の隣の丘陵にありました。国のために生命を投げ出した方々への哀悼の場所です。クリスマスが終わったばかりで赤いリボンの献花が一部に残されていました。膨大な数の墓碑が丘の起伏を埋めていました。第一次世界大戦からの戦場での犠牲の山で、戦争の愚かさ、悲しみを見せつけております。戦場の悲鳴、叫び声が霜の芝生に染みこんでいます。この米国兵の墓碑の少なくも数十倍の敵兵の犠牲者と遺族の嘆きが聞こえてきます。墓碑に MY SON と刻んであり親の嘆きが・・・。
 43才で大統領就任、ダラスで暗殺されたケネディ大統領のお墓は案内板ですぐわかりました。厳粛にせよとの注意書きがなされ、観光バスも停車しておりました。大富豪オナシスと再婚された奥様が隣の石板の下に眠って、追憶の火焔が小さくひるがえっていました。どうか非暴力のシンボルにこの火がなるようにと祈念、合掌いたしました。丘の上の国旗は半旗です。



 墓地の丘を下ってしばらくすると国立墓地に隣接してアメリカ海兵隊記念碑です。たまたま大きなカリヨンが正午を告げてきます。栗林中将指揮の2万余の日本兵が全滅した硫黄島摺鉢山に星条旗を立てんとする6名の有名な写真が銅像になっていました。
説明板によるとこの6名の海兵のうち半分の3人は、硫黄島でこのあと戦死しています。戦争だけは絶対に政治家どもにさせてはなりません。犠牲になるのは庶民なのですから。硫黄島の日本兵の遺骨はまだそのまましゃれこうべのままなのです。そんな非道な国ってあるでしょうか。
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