四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

ふるさと鹿児島への旅(その4)

2012-06-03 18:36:58 | 生かされて今日
 
鹿児島生まれの有名な俳人は少ないのですが明治生まれの篠原鳳作(しのはらほうさく)と昭和生まれの福永耕二が双璧でしょう。長崎鼻に篠原鳳作の句碑が南シナ海を望んで建てられておりました。東大を出て宮古中学などで教鞭をとった新興俳句運動の旗手でしたが、わずかに30才で早世されました。季語を入れない「無季」の俳句を推進、敵対した水原秋桜子が「鳳作こそは無季の最高作家だ」と云わしめた俳人でした。

♪しんしんと肺碧きまで海の旅     ♪満天の星に旅ゆくマストあり
♪麦笛を馬柵(ませ)に凭れて吹きにけり
♪吾子たのし涼風をけり母をけり    ♪枕辺に苺咲かせてみごもりぬ

私は季語の有無にこだわらず、季節感がにじむ作品であれば良いのではないかと思います。
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